
ふわっと揺れる感じ、ぐるぐる回る感じ…めまいが怖くて外出も不安。病院では「異常なし」と言われたけど、このツラさはどうすれば?
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
めまいは「三半規管の不調」だけでは説明できません。
耳(前庭器官)の機能、首肩の緊張、血流、自律神経、心理的ストレス、睡眠・栄養など、複数要因が重なって起こることが多いのです。
検査で異常が見つからないのに、立ちくらみやフワフワ感、回転性のめまい、吐き気、耳鳴り、不安、不眠が続く——そんな声を多く伺います。
本記事では、めまいを西洋医学(最新ガイドライン・リハビリ研究)と東洋医学(中医学)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるかを具体的に解説。
セルフケア、再発予防、受診の目安も網羅します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
めまいを根本から改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


めまいは「回転性(ぐるぐる)」「浮動性(フワフワ)」「立ちくらみ」「ふらつき」などに分かれますが、診断のコツは“症状の性質”ではなく「タイミングと誘因」で分けること。
発作の起こり方(急性/反復/持続)と誘因(体位変換・音・光・ストレスなど)で、大まかな鑑別が可能です。
救急・外来ではこの「Timing & Triggers(TiTrATE)」と眼振・神経学的所見(HINTSなど)を組み合わせて中枢性か末梢性かを見極めます。
注意すべき危険サイン:激しい頭痛、ろれつ不良、複視・視野欠損、手足の脱力やしびれ・構音障害、激しい嘔吐を伴う新規の持続性めまい——脳卒中が疑われるため速やかに医療機関へ。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「めまい」


西洋医学的な代表疾患と要点
- 良性発作性頭位めまい症(BPPV):寝返り・起き上がりで数十秒の回転性めまい。耳石の迷入が原因で、エプリー法(耳石置換法)が第一選択。ガイドラインは不要な画像検査や鎮静薬の多用を戒め、徒手法の活用を推奨。
- メニエール病:回転性めまい+耳鳴り・難聴・耳閉感が反復。生活指導(睡眠・ストレス・塩分管理)と薬物療法、必要に応じリハや補完療法を併用。鍼治療は補助療法として有望だが、根拠の質はまだ限定的。
- 前庭性片頭痛(VM):5分〜72時間のめまい発作が反復し、片頭痛関連症状(光過敏・音過敏・拍動性頭痛など)を伴う。国際コンセンサス基準あり。
- 末梢前庭機能低下(前庭神経炎など):急性の激しいめまい後に浮動感・平衡障害が残る。前庭リハビリテーションが機能回復を加速。
- 持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD):3か月以上続くフワフワ感・視覚依存。前庭リハ・心理教育・行動療法の併用が有効。診断基準は2017年に確立。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 肝陽上亢・肝風内動:イライラ・怒りで悪化、拍動性頭痛や顔のほてりを伴う。
- 痰湿上擾:頭重・霧のかかったような感覚、雨天や過労で悪化、胃もたれ。
- 気血両虚:立ちくらみ、倦怠、動悸、息切れ。
- 腎精不足:慢性・再発傾向、耳鳴り、腰膝だるさ、冷え。
東洋医学では、胆経・肝経・腎経・三焦経・督脈などの経脈の滞りが、めまい(眩暈)として表出すると考えます。局所だけでなく全身の巡りを整えるのが特徴です。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 良性発作性頭位めまい症(BPPV)
サイン:寝返り・起き上がり・上を向くと数十秒の回転性めまい。吐き気あり。
施術:徒手検査(Dix-Hallpikeなど)で後半規管型を確認し、エプリー法やセマン法などの耳石置換法。
鍼灸:風池・外関・内関・百会で自律調整+後頚部の筋緊張緩和。
補足:ガイドラインは画像検査・鎮静薬の濫用を避け、置換法と教育・自己エクササイズを推奨。
② メニエール病
サイン:回転性めまい発作(20分〜数時間)+耳鳴り・耳閉感・難聴。
施術:急性期は刺激最小、安静と環境調整。寛解期は顎関節・頚部・胸郭の運動連鎖を整え relapse を抑制。
鍼灸:翳風・聴宮・完骨・太衝・豊隆・内関・太渓で気血水の巡りを整える。
エビデンス:鍼は補助療法として症状軽減の可能性(耳閉・耳鳴・めまい)を示すが、研究の質はまだ限定的。
③ 前庭性片頭痛(Vestibular Migraine)
サイン:5分〜72時間のめまい発作が反復。光・音過敏や片頭痛歴を伴う。
施術:発作期は静穏・遮光、寛解期は睡眠リズム・食事トリガー管理、頚部・肩甲帯の緊張緩和。
鍼灸:百会・太衝・合谷・風池・内関。
診断基準:国際コンセンサス(Bárány Society × IHS)。
④ 末梢前庭機能低下・慢性浮動性めまい
サイン:激しい発作後に残るフワフワ感・不安定歩行。
施術:前庭リハビリテーション(前庭代償・視運動依存の是正)。視標追跡(VOR)訓練、姿勢制御、バランス課題。
鍼灸:風池・天柱・内関・外関・足三里。
エビデンス:急性〜慢性の一側・両側前庭機能低下に対し、前庭リハは強い推奨。
⑤ PPPD(持続性知覚性姿勢誘発めまい)
サイン:3か月以上続くフワフワ・不安定。視覚・人混み・スマホ視聴で増悪。不安・過覚醒を伴う。
施術:教育+前庭リハ+段階的曝露+呼吸法。必要に応じ医療機関と連携(薬物・心理療法)。
鍼灸:内関・百会・太衝・三陰交で自律神経と情動の安定化。
診断:2017年の国際基準。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- BPPV:エプリー法などの耳石置換法は安全かつ有効。ガイドラインは徒手法の活用と不要検査の削減を推奨。
- 前庭リハ:一側・両側前庭機能低下に対し、症状・視覚/姿勢安定・機能を改善する強いエビデンス。
- メニエール病×鍼:めまい・耳鳴・耳閉の軽減に寄与する報告があるが、研究の質には限界があり今後のRCTが必要。補完療法として併用価値。
- 臨床実装:鍼灸(自律調整・筋緊張緩和)+整体(頚部・顎関節・胸郭の連動回復)+前庭リハのハイブリッドは、慢性化しやすいめまいの再発抑制に有用。
※言語障害・複視・麻痺・激しい頭痛などの中枢性サインを伴う場合は、まず医療機関での鑑別を優先してください。
セルフケアと生活習慣の工夫
- 耳石置換セルフ(指導後):後半規管型BPPVは寝る前にエプリー法を実施(専門家の判別と指導が前提)。
- 前庭リハ課題:視標固定(VOR×1)・バランス訓練を毎日少量反復(亜急性〜慢性期)。
- 呼吸・睡眠:就寝前3分の腹式呼吸、起床就寝時刻を一定に。
- 栄養:カフェイン・アルコール・砂糖の過多を控え、メニエール病傾向は水分・塩分のとり方を整える。
- 環境:長時間スクリーン時は20-20-20ルール、空間・人混みは段階的に曝露。
- 頚部ケア:スマホ首を避け、胸郭の伸展ストレッチと肩甲帯の可動性を確保。



来院時にあなたに合ったセルフメニューを具体化します!
十二経脈病証からみた「めまい」の治療法(主穴・随証・所見・方針・セルフ)


東洋医学では「どこで、何で悪化し、何を伴うか」から関与経脈を推定します。
めまいは胆経・肝経・腎経・三焦経・督脈の関与が濃厚で、局所(うなじ・側頭・耳周囲)と全身(消化・水代謝・情動)を同時に整えます。
1)足少陽胆経(側頭部・耳周囲・こめかみ)
所見:回転感、光・音に過敏、側頭部〜耳の緊張。
方針:疏肝利胆・清上寛胸・通絡で側頭〜耳周囲のこわばりを解き、上衝のめまいを鎮める。
主穴:風池・完骨・耳門・翳風・外関・陽陵泉。
随証:太衝(肝胆の疏泄)/内関(悪心)/百会(総合調整)。
セルフ:頸胸の伸展ストレッチ30秒×2/光・音刺激のコントロール(サングラス・静音)/食後10〜15分の軽歩で前庭負荷を漸増。
2)足厥陰肝経(情動ストレス・筋緊張)
所見:イライラで増悪、肩こり・食いしばり、片頭痛併発。
方針:疏肝理気・平肝熄風で情動起因の筋緊張を緩め、気逆を整える。
主穴:太衝・曲泉・期門。
随証:合谷(頚肩)/豊隆(痰湿)/百会(情動安定)。
セルフ:「4–6呼吸」(4秒吸って6秒以上吐く)を2〜3分×2回/日/咀嚼筋の力み抜き(舌先を上顎に軽くつける)/寝る前の微温浴で過覚醒を低減。
3)足少陰腎経(慢性・冷え・再発)
所見:長引く浮動感、耳鳴、腰膝だるさ、冷え。
方針:温補腎陽・滋陰潜陽で深層循環と平衡中枢の回復力を底上げ。
主穴:腎兪・太渓・復溜。
随証:三陰交(下肢循環)/命門(深部温め)。
セルフ:腹腰の保温(腹巻/湯たんぽ)/就寝2時間前の入浴40℃×10–15分→腹式呼吸3分/朝の光曝露+5〜10分の歩行で体内時計を整える。
4)手少陽三焦経(体液代謝・耳症状)
所見:耳閉感・耳鳴・浮腫傾向、気圧変化で増悪。
方針:疏通三焦・化湿利水で耳周囲と体液循環の滞りを解消。
主穴:外関・中渚・耳門。
随証:中脘・豊隆(痰湿)/解渓(足関節軸の調整)。
セルフ:塩分・水分の取り方を整える(少量頻回)/気圧変化前の予防的セルフ耳抜き(やさしく)/浮腫時は下肢ポンピングと足首回し。
5)督脈・足太陽膀胱経(後頭部・項背の緊張)
所見:うなじのこわばり、後頭部痛、姿勢不良で悪化。
方針:温通督脈・後面ファシアの滑走回復で頸背の筋緊張と視運動依存を是正。
主穴:百会・大椎・天柱・肩井・委中。
随証:内関(悪心)/足三里(全身調整)。
セルフ:画面作業は20–20–20ルール/胸郭伸展ストレッチ30秒×2/30–45分毎に立位で頸のリセット(首すくめ→脱力)。
ツボ選択の流れ:①誘因(体位変換/視覚/音/ストレス/気圧)→ ②部位(側頭・後頭・耳)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(急性は軽、慢性は温補)→ ⑤セルフ(呼吸・睡眠・前庭課題)を併用。
茨城県古河市での「めまい」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、めまい(BPPV・メニエール病・前庭性片頭痛・PPPDなど)に対し、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合したアプローチを行います。
- 鍼灸:自律神経の安定、頚肩の過緊張解除、耳周囲の循環改善
- 整体:頚椎・胸郭・顎関節の連動、姿勢最適化(スマホ首・猫背対策)
- 前庭リハ:VOR訓練・バランス課題・段階的曝露で機能回復
- 教育・再発予防:睡眠・栄養・ストレス・セルフ置換法のレクチャー
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「検査は異常なしなのに辛い」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


めまいは「怖い」「また来るのでは」と不安を増幅し、さらに自律神経が乱れる悪循環に陥りやすい症状です。正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活と噛み合うセルフケアで、再発しにくい身体に整えることは十分に可能です。
「病院で異常なしと言われた」「薬を減らしたい」「外出が怖い」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「めまいの原因」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



ふらつきの不安から解放され、日常を安心して楽しみましょう!
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