疑問な人つわり、胸やけ、腰・骨盤の痛み、むくみ、こむら返り、眠れない…妊娠中の不調って「妊婦だから仕方ない」で片づけられがち。でも本当にそれだけ?
こんな悩みを解消します。



こんにちは、治療家まっちです!
本記事では、妊娠中の不調を西洋医学(産科ガイドライン・理学療法)と東洋医学(中医学・経絡)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧でできる安全なケアとセルフケアを、症状タイプ別にわかりやすくまとめました。
妊娠中の不調は「ホルモン変化+体形・重心変化+睡眠・栄養・ストレス」が重なって起こります。つわり(NVP)、胸やけ、便秘・下痢、腰痛・骨盤帯痛(PGP)、坐骨神経痛、手根管症候群、むくみ、こむら返り、不安・不眠など、訴えは多岐にわたります。
西洋医学では安全性とリスク管理を軸に、東洋医学では体質・経絡の巡りを整えます。
まずは安全第一(レッドフラッグ):激しい頭痛・視覚障害、顔や手足の急なむくみ・急激な体重増加(先兆子癇の恐れ)、持続する右上腹部痛、胸痛・息切れ、片脚の腫れと痛み(血栓の恐れ)、発熱、持続的な強い腹痛、破水疑い、性器出血、胎動減少は、ただちに産科へ相談・受診してください。産科の患者向け情報でも明記されています。
妊娠中の不調を根本からサポート|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


妊娠中の不調は人それぞれ。共通するのは、時期(妊娠週数)・誘因(食事/姿勢/睡眠/ストレス)・随伴(吐き気/胸やけ/腰痛/むくみ等)を丁寧に見立てることです。
治療は「危険サインを除外→生活・セルフケア→補完療法(鍼灸・整体)」の順に、安全に積み上げていきます。



「妊婦だから仕方ない」を卒業。安全に、できることはたくさんあります!
西洋医学と東洋医学からみた「妊娠中の不調」


西洋医学(産科・理学療法)の要点
- つわり(NVP)/重症妊娠悪阻:食事指導・ビタミンB6やドキシラミン/ピリドキシンなどを段階的に検討。P6(内関)バンドなど補完療法は安全性に配慮して併用可だが効果は一定せず(研究間で不一致)。
- 骨盤帯痛(PGP)・腰痛:妊娠期に約5人に1人。早期の教育・理学療法・骨盤ベルト・活動調整で改善可能。出産後は多くが軽快。
- 運動:合併症がなければ週150分の中等度有酸素+補助的な筋コンディショニングが推奨。
- 手根管症候群など末梢神経障害:夜間装具や負担軽減,分娩後に改善することが多い。
東洋医学(中医学)の整理
- 軸:腎(生殖・成長)・脾(気血生成・水代謝)・肝(疏泄・情動)+任脈・衝脈・督脈で全身の巡りを統合。
- 狙い:つわり=胃気の逆を鎮める/骨盤帯痛=肝腎を補い筋骨を養う/むくみ=脾腎の水をさばく/不眠・不安=心包を鎮める。
- 禁忌配慮:妊娠初〜中期は強刺激や流産促進の伝統的禁忌穴(例:三陰交・合谷・至陰・崑崙・肩井など)を原則回避し、必要時は産科と連携し時期・刺激量を厳密管理。近年の文献で重篤な有害事象は稀とされますが、臨床では安全側に配慮します。
症状タイプ別:特徴と施術アプローチ
① つわり(NVP)・胸やけ
所見:妊娠5〜12週に多く、空腹・匂い・乗り物で悪化。
施術:内関(P6)・中脘・足三里で胃の気逆を鎮め、呼吸・嗅覚曝露の調整。
補足:P6アクプレッシャーは一部RCTで改善報告がある一方、総合レビューでは効果が一定せず。併用は安全性に配慮して。
② 腰痛・骨盤帯痛(PGP)
所見:恥骨結合・仙腸関節周囲の痛み、寝返り・階段・片脚で悪化。
施術:骨盤ベルト指導、股関節外転筋の協調回復、軟部組織リリース。鍼は安全範囲で痛覚過敏を下げ、歩行を補助。
補足:PGPは約20%にみられ、早期介入で日常生活への影響を軽減。
③ むくみ・こむら返り
所見:夕方に下肢のだるさ、夜間の腓腹筋痙攣。
施術:陰陵泉・三陰交・足三里で水代謝と循環を整え、足関節ポンピング・弾性ストッキング併用。
禁忌:片脚の著明な腫脹・疼痛・発赤はDVTを疑い受診。
④ 手根管症候群(しびれ・夜間悪化)
所見:母指〜中指のしびれ・痛み、夜間と朝に強い。
施術:前腕屈筋群の滑走改善、装具指導、合谷〜曲池ラインは強刺激を避け遠位調整中心。多くは出産後に自然軽快。
⑤ 不安・不眠・息苦しさ
所見:夜間の寝つき不良、胸のつかえ、呼吸浅い。
施術:内関・神門・膻中で心包を鎮め、側臥位で横隔膜の可動を確保。就寝前の腹式呼吸・寝室環境調整。
運動の基準:合併症がなければ週150分の中等度運動を目安に。痛みが強い日はムーブメント・スナッキング(10分×数回)でOK。
鍼灸・整体の有効性と安全性(研究概観)
- 骨盤帯痛・腰痛:理学療法と教育が基本。鍼治療は補助的に痛み・機能の改善が期待できるとする系統的レビューが増えつつあります(研究の質はまちまち)。
- つわり:P6アクプレッシャー/鍼は効果に一貫性がなく、「効く人もいる」程度の位置づけ。まずは食事・睡眠・薬物療法の標準ケアと併用。
- 安全性:熟練者が禁忌や時期、刺激量を守れば、妊婦への鍼は概ね安全とするレビューもあります。ただし臨床では流早産の既往・出血・強い張り等がある場合は回避・主治医へ連絡。
※胸痛・強い呼吸困難・片脚の腫れ・激しい頭痛/視覚障害・上腹部痛・胎動減少などは産科へ至急相談。
セルフケア&生活習慣(妊娠週数と体調に合わせて)
- つわり:空腹時を避け、少量高頻度(クラッカー等)。水分は氷片や炭酸水で工夫。においトリガー対策、P6リストバンドは安全。
- 骨盤帯痛:寝返りは膝を閉じて体幹ごと、長時間の片脚立ちは避ける、骨盤ベルト・クッション活用、10分の小分け運動。
- むくみ・こむら返り:足首ポンピング、就寝前の温浴・ふくらはぎストレッチ、こまめな水分、弾性ストッキング。
- 睡眠:左側臥位・抱き枕・就寝90分前のデジタルダウン、カフェイン時間帯調整。
- 運動:合併症がなければウォーキング・水中運動・軽い筋コンディショニング(スクワット/ヒップヒンジ/肩甲帯)。



来院時に、あなたの週数・体調に合わせて安全第一のセルフメニューを具体化します!
十二経脈病証からみた「妊娠中の不調」の治療法


以下は各経脈ごとの〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉をテンプレ化したものです。
妊娠初〜中期は刺激量を弱く、伝統的禁忌穴(例:三陰交・合谷・至陰・崑崙・肩井など)は原則回避し、週数・産科所見で判断します(近産期・分娩準備は別設計)。
1)手厥陰心包経(不安・胸悶・息詰まり)
所見:胸のつかえ、ため息、寝つき不良、動悸。
方針:安神・理気、横隔膜の可動を回復。
主穴:内関・郄門・膻中。
随証:神門(不眠)/百会(情動安定)。
セルフ:就寝前3分の腹式呼吸、胸郭ストレッチ。
2)足太陰脾経(むくみ・こむら返り・食後だるさ)
所見:夕方の下肢むくみ、食後の眠気、軟便傾向。
方針:健脾化湿・利水。
主穴:足三里・陰陵泉・脾兪。
随証:天枢(便通)/中脘(消化)。
セルフ:足首ポンピング、塩分と水分のバランス、軽いカーフレイズ。
3)足陽明胃経(つわり・胸やけ・食後膨満)
所見:空腹・匂いで悪化する吐き気、胸やけ、ゲップ。
方針:和胃降逆。
主穴:中脘・足三里・内関。
随証:公孫(胃の気逆)/梁丘(急性胃痛)。
セルフ:少量高頻度、P6リストバンド、就寝時は上体をやや挙上。
4)足少陰腎経(腰膝だるさ・慢性疲労・冷え)
所見:腰膝のだるさ、朝つらい、深部の冷え感。
方針:補腎益精・温補(強刺激は避ける)。
主穴:腎兪・太渓・復溜。
随証:関元(下焦の気)/命門(深部温)。
セルフ:腰背部の保温、温浴、呼吸と骨盤底の協調練習。
5)足厥陰肝経・足少陽胆経(PGP・坐骨ライン・情動)
所見:恥骨結合・仙腸関節周囲の痛み、外側大腿の張り、イライラで悪化。
方針:疏肝理気・筋の滑走回復。
主穴:期門・陽陵泉・環跳(圧痛注意)。
随証:太衝(情動)/臨泣(側頭~耳の緊張)。
セルフ:骨盤ベルト、側臥位での寝返り手順、10分×数回の歩行。
6)督脈・足太陽膀胱経(姿勢・背部こわばり・呼吸浅い)
所見:猫背・肩甲間部の張り、深呼吸がしづらい。
方針:体幹背面の連動回復。
主穴:大椎・膈兪・天柱・肩井(※肩井は強刺激回避・週数配慮)。
随証:百会(全体の調整)/委中(背面リリース)。
セルフ:胸郭モビリティ、座位姿勢の工夫、抱き枕で側臥。
ツボ選択の流れ(妊婦版):①誘因(食事/姿勢/睡眠/ストレス)→ ②部位(心窩/骨盤/背部/下肢)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位+連動)→ ④刺激量(初〜中期は軽刺激、温補中心)→ ⑤セルフ(運動150分/週の範囲で分割)。
茨城県古河市での妊娠中ケア|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、妊娠中の不調(つわり・胸やけ・PGP/腰痛・むくみ・こむら返り・手根管症候群・不安/不眠など)に、エビデンスに基づく保存療法と東洋医学の経絡調整を組み合わせてサポートします。産科と連携し、週数・既往歴・服薬状況を確認のうえ、安全第一でご提案します。
- 鍼灸:自律調整・消化の整え・筋緊張緩和(妊娠週数に応じ刺激量を調整)
- 整体:骨盤帯・肋骨・肩甲帯の連動回復、腰背部の負担を軽減
- 理学療法的指導:骨盤ベルト・寝返り動作・ムーブメント処方
- セルフケア:食べ方・睡眠・呼吸・むくみ対策・P6活用など、生活に落とし込む
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアの方のご相談も歓迎です。公式LINEから24時間ご予約いただけます。
\妊娠中でも通いやすい体勢・刺激量でご対応/



「週数が進んで体がつらい」を、生活と両立できる形でサポートします!
さいごに


妊娠中の不調は、我慢するほど体力・睡眠・気分の悪循環を招き、出産・育児への準備にも影響します。危険サインの除外を最優先に、できるセルフケアを積み重ね、必要に応じて鍼灸・整体・運動療法を組み合わせることで、日常を取り戻しながら出産に向けて体を整えることは十分可能です。
「つわり・胸やけで食べられない」「骨盤が痛くて動けない」「むくみ・こむら返り・眠れない」——そんなお悩みも、諦めずにご相談ください。あなたの週数・体質・生活に合わせて、安全第一のオーダーメイド計画をご提案します。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたとご家族が安心して妊娠期を過ごせるよう、エビデンスと東洋医学の知恵で伴走します。



妊娠中のツラさを減らして、出産・育児に向けた「余白」を一緒に増やしましょう!














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