
走ると膝の下がズキッ、ジャンプの着地でうずくし辛い。成長期のオスグッド病(オスグッド・シュラッター病)かな?
こんな悩みを解決します。



こんにちは、治療家まっちです!
本記事では、オスグッド病を西洋医学(スポーツ整形・リハビリ)と東洋医学(中医学・経絡)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるかを具体的に解説。
セルフケア、競技復帰のステップ、受診の目安まで網羅します。
オスグッド病は、脛骨粗面(膝のお皿の下の骨の出っ張り)に付く膝蓋腱の牽引が繰り返されることで起こる骨軟骨の成長期障害です。
特に成長スパート(小〜中学生)でジャンプ・ダッシュ・方向転換の多い競技に多発します。
単なる炎症ではなく、牽引ストレスのコントロールと股関節・体幹・足部の連動再教育が改善のカギです。
レッドフラッグ(受診の目安):明らかな外傷後の激痛・腫れ・熱感/夜間痛が続く/膝が引っかかって伸びない(ロッキング)/発熱・倦怠感を伴う——まずは整形外科で評価を。
オスグッド病(膝の痛み)を根本改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


典型的な訴え:運動後に膝のお皿の下が痛い/押すと強い圧痛/階段・正座・ダッシュで増悪/脛骨粗面が出っ張ってきた。
病態の要点:成長期の骨端核が柔らかい時期に、大腿四頭筋→膝蓋腱→脛骨粗面へ牽引が集中。
負荷管理+動作(着地・スクワット)修正で治癒を促進します。



「休むだけ」では再発しがち。痛みを見ながら、適切な負荷で育て直すのがポイント!
西洋医学と東洋医学からみたオスグッド病


西洋医学的な要点
- 主病態:脛骨粗面の骨端障害(牽引性)。圧痛・腫れ・骨性隆起。
- リスク因子:成長スパート/練習量・強度の急増/硬いグラウンド/シューズ摩耗/四頭筋・ハムの柔軟性低下/股関節伸展・外旋筋の弱さ/足部過回内。
- 保存療法の原則:疼痛コントロール→等尺性(鎮痛)→スローエキセントリック(腱・筋の反応性)→コンセントリック+プライオ(競技特異)。テーピングやパッドで牽引軽減も。
- 復帰指標:日常動作痛0/片脚スクワット痛0/ジャンプ・ダッシュで痛み最小。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 気滞・瘀血:局所の刺す痛み・圧痛、運動で増悪。
- 痰湿阻滞:腫れ・重だるさ、雨天で悪化。
- 肝血不足:反復疲労で筋腱の柔軟性低下。
- 腎精不足:成長期の骨の脆弱性・回復遅延。
- 関与経脈:足陽明胃経(膝前面・膝蓋腱)/足太陰脾経(内側支持・水湿)/足少陽胆経(外側ライン・着地衝撃)/足厥陰肝経(筋腱)/足太陽膀胱経(後面連動)。
タイプ別の特徴とアプローチ
① 典型的オスグッド(脛骨粗面の圧痛・骨性隆起)
サイン:お皿の下の骨を押すと痛い/ダッシュ・ジャンプ・階段降りで増悪。
施術:四頭筋・腸腰筋の柔軟性回復、股関節伸展力の再獲得、足部アーチ再教育。
鍼灸:犢鼻・膝眼・梁丘・足三里・阿是穴+温灸で循環改善。
運動:等尺性スクワット→スロースクワット(下降3–4秒)→軽いプライオ。
② 外側優位(Knee-in・足部過回内を伴う)
サイン:着地で膝が内に入る/外側の張り。
施術:中殿筋・股外旋筋の賦活、距骨の位置調整。
鍼灸:陽陵泉・足臨泣・懸鐘・環跳。
運動:ヒップヒンジ、モンスターウォーク、片脚着地ドリル。
③ 再発・遷延タイプ(練習再開でぶり返す)
サイン:競技再開で疼痛再燃/休むと軽快。
施術:練習量ログで急増を抑制、週内の強弱配分を設計。
鍼灸:内外側広筋のトーン調整+腎兪・太渓(回復力底上げ)。
運動:痛み0〜2/10を基準に等尺→エキセ→プライオを段階化。
まずはここから:痛い時期は等尺性(壁座り30〜45秒×3〜5)で鎮痛→軽快でスローエキセントリック→プライオ→競技特異的ドリルへ。
鍼灸・整体治療の有効性と臨床実装
- 鍼灸:膝蓋腱周囲(阿是)+犢鼻・梁丘・足三里で疼痛と微小循環を改善。必要に応じて低周波で反応性を整える。
- 整体:股関節伸展・外旋、骨盤前後傾、胸郭の協調を回復。足部(距骨下関節)〜膝〜股の連動を再設計。
- 補助:膝蓋腱パッド・テーピングで牽引軽減。練習面・シューズ(クッション・摩耗)も調整。
- 復帰設計:ADL痛0→片脚スクワット痛0→ジャンプ・ダッシュ痛0→段階的復帰。痛みスケールと練習量ログで再発予防。
※注射・手術は稀。物理療法+運動負荷設計+フォーム修正の併用で自然経過を前倒しします。
セルフケアと生活習慣(保存版)
- 等尺性:壁座り30〜45秒×3〜5(1日2セット)。
- スローエキセントリック:スクワット下降3–4秒×8〜10回×2–3。
- 柔軟性:四頭筋・ハム・ふくらはぎ各20〜30秒×2。
- 着地ドリル:静かに着地・膝とつま先の向きを揃える・小回数から。
- 備品:シューズのクッション・摩耗を点検。インソールでアーチ支持を検討。
- 回復:睡眠とたんぱく質・鉄・ビタミンDの補給を意識。



「痛み0〜2/10の範囲で少量×高頻度」。腱と骨は“適切な刺激”で強くなります!
十二経脈病証からみた「オスグッド病」の治療法(主穴・随証)


各経脈は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉で統一。
局所+遠位を組み合わせ、運動負荷設計と必ずセットで行います。
1)足陽明胃経(膝前面・膝蓋腱ラインの実痛)
所見:脛骨粗面の圧痛・腫れ、ジャンプや階段降りで増悪。
方針:清熱活血・筋腱の滑走回復。
主穴:梁丘・犢鼻・膝眼・足三里。
随証:条口(前脛の張り)/豊隆(痰湿)。
セルフ:スロースクワット、前面の軽いローリング(強圧は不可)。
2)足太陰脾経(内側支持低下・むくみ)
所見:膝内側の重だるさ、着地で内側に崩れる。
方針:健脾利湿・内側支持の回復。
主穴:陰陵泉・血海・脾兪。
随証:三陰交(循環)/天枢(消化)。
セルフ:内転筋ストレッチ、ショートフットで内側アーチ活性。
3)足少陽胆経(外側ライン・Knee-in是正)
所見:外側の張り、片脚着地で膝が内に入る。
方針:疏肝理気・外側ラインの滑走改善。
主穴:陽陵泉・臑会・懸鐘。
随証:足臨泣(外側痛)/環跳(股外側)。
セルフ:モンスターウォーク、外側フォームローリング(軽圧)。
4)足厥陰肝経(筋腱のこわばり・反復で悪化)
所見:疲れで痛み増強、筋のつりを伴う。
方針:養血柔筋・疏肝で腱の回復力を後押し。
主穴:太衝・曲泉・中都。
随証:膈兪(活血)/合谷(上焦疏通)。
セルフ:腹式呼吸→スロースクワットで“脱力→収縮”のリズムを作る。
5)足太陽膀胱経(後面の硬さ由来の前面負担)
所見:ハム・ふくらはぎの硬さで前面に負担集中。
方針:温通経絡・後面の滑走回復。
主穴:委中・承山・殷門。
随証:崑崙(足関節軸)/申脈(後面連動)。
セルフ:ハム・腓腹の静的ストレッチ20〜30秒×2、足首背屈可動の再学習。
6)足少陰腎経(成長期・回復遅延・冷え)
所見:朝のこわばり、冷えで痛み増悪、治りが遅い。
方針:温補腎陽・滋陰で深層循環と骨の回復を底上げ。
主穴:太渓・復溜・腎兪。
随証:命門(温補)/三陰交(下肢循環)。
セルフ:入浴→ストレッチ→就寝の固定ルーティン、睡眠時間の確保。
選穴テンプレ:①部位(膝前面/内外側)×誘因(ジャンプ・ダッシュ・練習量)→②主穴2〜3+随証1〜2→③等尺→エキセントリック→プライオ→競技特異へ段階アップ。



“局所×遠位”と“負荷設計”をセットにすれば、膝の痛みは改善に向かいます。
茨城県古河市でのオスグッド病ケア|あはき整体-治療院


- 鍼灸:膝蓋腱周囲の鎮痛と循環改善、筋緊張の最適化。
- 整体:股関節・骨盤・胸郭・足部の連動回復、着地動作の再学習。
- 運動設計:等尺→スローエキセ→コンセ→プライオ→競技特異的ドリルを個別に段階化。
- 予防教育:練習量ログ、シューズ管理、路面調整、回復日の設定。
ご予約・ご相談は公式LINEからどうぞ(24時間受付)。



最短で安全に、そして再発しにくく。あなたの競技に合わせて設計します!
さいごに


オスグッド病は「成長が止まれば治る」ではありません。
今の痛みを抑えつつ、牽引を減らすフォームと連動、適切な負荷、睡眠・栄養・ギア管理を整えれば、競技を続けながらでも改善と再発予防は両立できます。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの膝が思いきり跳べる・走れる状態へ、オーダーメイドで伴走します。



膝の不安を手放し、練習に集中できる毎日へ。一緒に整えていきましょう!
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