疑問な人夜中に突然の大泣き、抱っこでやっと落ち着いたと思ったらまた…。「夜泣きって、いつまで続くの?何をしたらいいの?」
こんな悩みを解消します。



こんにちは、治療家まっちです!
本記事では、日本で俗にいう「夜泣き」を、西洋医学(睡眠科学・行動療法・安全な睡眠環境)と東洋医学(中医学の弁証/経絡)の両面から整理。鍼灸・整体・小児はりで何ができるか、そしてご家庭で今日から実践できる具体策をお伝えします。
※新生児の過度な泣き(PURPLE Crying)や乳児期コリック(5か月未満)とは背景が異なるため、区別して解説します。
まずは安全ライン(レッドフラッグ):38℃以上の発熱(とくに3か月未満)/顔色不良/活気低下/哺乳不良/胆汁様嘔吐・血便/呼吸が苦しい/けいれん/脱水(尿が少ない・涙が出ない・口が渇く・泉門がくぼむ)などは、迷わず小児科へ。夜泣き記事の閲覧よりも受診を優先してください。
夜泣きを根本から整える|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


夜泣き=“睡眠の連続性が途切れる”現象。多くは入眠条件の不一致(寝ついた時と夜中に目覚めた時の環境差)、分離不安(月齢の発達段階)、消化・体温・環境刺激が重なって起こります。
夜間の対応はまず安全な睡眠環境が大前提(1歳未満は親と同室・別寝具〈ベッドシェアは不可〉、仰向け寝、柔らかい寝具や枕・ぬいぐるみの過多は避ける)。
ポイント:就寝前の一貫したナイトルーティンと、科学的に確かめられた行動療法(段階的消去/就寝時刻の前倒し=ベッドタイム・フェイディング等)は、就床から入眠までの時間や夜間覚醒回数の改善に有効と報告されています。
西洋医学と東洋医学からみた夜泣き


西洋医学(睡眠科学・発達)
- 入眠関連型:抱っこ/授乳/揺らし等「特定の条件でしか眠れない」→夜間覚醒時に同条件を要求しやすい。
- 分離不安ピーク:10〜18か月ごろに強くなりがち。対処は“いなくなっても戻る”経験を積ませる日中の関わり+寝る前の一貫性。
- 体内時計の未熟・就寝時刻のズレ:遅寝・長すぎ/短すぎ昼寝・日中光量不足など。
- 消化・体温・環境:便秘/ガス/GERの影響、室温・湿度・衣類、音/光/匂い。
- 安全:1歳未満は同室・別寝具・仰向けが推奨。
東洋医学(中医学)
- 肝(疏泄)×心包(自律):刺激過多・日中の興奮→夜の高ぶり。
- 脾胃(運化):消化未熟・食べ過ぎ/遅い夕食→腹満・ガスで覚醒。
- 腎(成長の土台):慢性の夜泣き・寝汗・冷え/のぼせの偏り。
- 三焦(体液・環境適応):湿度・気圧・鼻閉などで眠りが浅くなる。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 入眠関連型(寝ぐずり・置くと起きる)
サイン:抱っこ/授乳でしか眠れず、布団に置くと覚醒。
施術:小児はり・内関/神門/百会の軽刺激、胸郭の「やわらげ」。
家庭:就寝前30分は減光→入浴→保湿→授乳→絵本→子守歌→消灯の固定ルーティン(15〜30分)。ベッドタイム・フェイディング(眠気が強い時間に就床し少しずつ前倒し)を併用。
② 分離不安型(月齢10〜18か月ピーク)
サイン:就寝時に保護者から離れにくい、夜間に姿が見えないと泣く。
施術:心包・肝の疏通:内関/郄門/太衝/百会を軽刺激。
家庭:日中の“いない→戻る”遊び、寝る前に同じ順番・同じ合図で安心感を作る。
③ 消化・体温型(お腹ゴロゴロ/寝汗・手足ひんやり)
サイン:腹満/ガス/便通ゆらぎ、就寝直前の飲食で悪化。
施術:中脘/天枢/足三里/陰陵泉で運化を整える。
家庭:夕食は就寝2〜3時間前に、温湿度を22〜26℃/50〜60%目安に調整。
④ 環境刺激型(光・音・鼻閉・気圧/湿度)
サイン:就寝環境の変化で覚醒、鼻づまり/咳で浅眠。
施術:外関/合谷/風池、胸郭・頸部の可動性改善。
家庭:暗さ(遮光カーテン)/静かさ(ホワイトノイズ可)/寝具の見直し・鼻洗浄の指導。
⑤ 生活リズム型(就寝遅れ・昼寝過多/不足)
サイン:21:30以降の就寝、夕方遅い昼寝/長すぎる昼寝、日中の屋外光不足。
施術:百会/神門/内関の軽刺激で自律安定+肩甲帯の緊張緩和。
家庭:朝はカーテン全開、毎日同じ起床/就寝、昼寝は日中前半へ。
受診の目安:発熱・呼吸困難・持続嘔吐/血便・ぐったり/脱水などの危険サイン、いびき/無呼吸様・成長不良・皮膚の掻きこわしが強い場合は、小児科での評価を優先してください。
鍼灸・小児はり・整体の有効性と臨床実装
- 行動療法×ルーティン:段階的消去/就寝時刻の調整は夜間覚醒や入眠潜時の改善に有効で、ストレスや愛着の悪化は認めなかった報告。家庭で続けやすく、当院でも教育と伴走を重視。
- ナイトルーティン:入浴→保湿→パジャマ→絵本→歌→消灯など一定手順は、夜間覚醒の減少・睡眠の質改善と関連。
- 安全な睡眠:1歳未満は同室・別寝具・仰向け、柔らかい寝具は避ける。これはすべての介入に優先。
- 小児はり/鍼灸:接触刺激中心で自律の高ぶりを鎮め、消化・鼻周囲・胸郭のこわばりをやわらげる。刺激は最小・短時間・年齢月齢に合わせて。
※薬物は基本的に不要。激しい鼻閉・皮膚炎・GERや便秘など合併が疑われる場合は、小児科と連携して並走します。
セルフケアと生活習慣(親御さんの保存版)
- 固定ルーティン(15〜30分):減光→ぬるめ入浴→保湿→パジャマ→授乳/ミルク→絵本→子守歌→消灯。毎晩同じ順番・同じ言葉で。
- 環境:遮光・静音・室温22〜26℃/湿度50〜60%目安。寝具は固め・枕/ぬいぐるみの過多は避ける。
- 日中の材料作り:午前の屋外光・適度な活動、昼寝は日中前半へ。
- 夜間対応:まず“手短な合図”→必要時だけ抱っこ、同じ対応を繰り返す(一貫性が鍵)。
- 親の休息:交代制・短時間の仮眠・家事の外注もOK。限界を感じたら、まず安全を確保して数分離れる勇気を。



来院時は、ご家庭の生活動線に合わせて“続けられる分量”に落とし込みます!
十二経脈病証からみた「夜泣き」の治療法(主穴・随証・所見)


夜泣きは肝(疏泄/情動)・心包(自律)・脾胃(運化)・腎(成長の土台)・三焦(体液/環境適応)のアンバランスが関与しがちです。以下〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉の順で提示します(小児は接触刺激・軽刺激が基本)。
1)手厥陰心包経(自律の高ぶり・寝つき悪い)
所見:入眠に時間、夜間に何度も呼ぶ、驚きやすい。
方針:心包を鎮め、安心の合図を身体に刻む。
主穴:内関・郄門・膻中。
随証:神門(安眠)/百会(鎮静)。
セルフ:「おやすみの合図」を毎晩同じ言葉と撫でさすりで。
2)足厥陰肝経(かんしゃく・夕方悪化)
所見:夕方〜就寝前に興奮、反り返り、胸脇の張り。
方針:疏肝し、筋のこわばりと情動の波を鎮める。
主穴:太衝・行間・期門。
随証:合谷(上焦の巡り)/百会(自律)。
セルフ:就寝1時間前から刺激を引き算(音・光・遊び)し、呼吸に合わせて背中をゆっくり撫でる。
3)足太陰脾経(食後不機嫌・便通ゆらぎ)
所見:腹部膨満、食後に落ち着かない、便秘⇄軟便。
方針:脾を立て直し、運化と蠕動を整える。
主穴:中脘・足三里・陰陵泉。
随証:天枢(蠕動)/公孫(衝任調整)。
セルフ:就寝2〜3時間前に夕食、腹部「の」の字マッサージ、ぬるめの温罨法。
4)足陽明胃経(げっぷ困難・逆流感・ガス)
所見:吐乳/さかのぼり、夜間の反り、ガスで覚醒。
方針:胃気を下し、上逆を抑える。
主穴:内庭・梁丘・足三里。
随証:中脘(上逆)/内関(悪心)。
セルフ:授乳/ミルク後は上半身やや挙上で静置、寝床は固め。
5)足少陰腎経(慢性化・寝汗/冷えの偏り)
所見:長引く夜泣き、寝汗、手足の冷え/のぼせ。
方針:腎を温養し、体温調節の土台を整える。
主穴:太渓・復溜・腎兪。
随証:三陰交(下肢循環)/命門(温補)。
セルフ:寝具を季節で微調整、湯上がりから就寝までのクールダウンを一定に。
6)手少陽三焦経(環境変化・鼻/耳周囲・湿度感作)
所見:湿度/気圧・鼻閉・耳いじり、環境変化で浅眠。
方針:三焦を通じて上焦の巡りと適応力を上げる。
主穴:外関・中渚・耳門。
随証:風池(頭項)/合谷(上焦疏通)。
セルフ:室温/湿度の“見える化”、寝室の鼻ケア導線(ティッシュ/生理食塩水)を常備。
ツボ選択の流れ:①誘因(分離不安/環境/消化/体温)と時間帯→②経脈仮決め→③主穴2〜3+随証1〜2(接触/軽刺激)→④家庭ケア(ルーティン/環境/日中活動)をセットで。



“最小刺激 × 一貫性”で、親子ともに眠れる夜へ。
茨城県古河市での夜泣きケア|あはき整体-治療院


- 小児はり:刺さない接触刺激で自律の高ぶりを鎮め、安心の合図づくり。
- 鍼灸・整体:内関/神門/百会/中脘/足三里などを最小刺激+胸郭・頸部の緊張をやわらげる。
- 生活設計:ナイトルーティンの作り方、昼寝/就寝のタイムテーブル、環境(光・音・温湿度)の整え方を個別化。
- 医療連携:レッドフラッグ時は小児科へ。皮膚炎/鼻閉/GER/便秘の併発も並走。
\24時間受付中/



“我慢”ではなく“仕組み化”。あなたのご家庭に合わせて伴走します!
さいごに


夜泣きは「親のがんばり不足」ではありません。
発達と生活の重なりで起こる自然なゆらぎです。安全な睡眠環境(同室・別寝具・仰向け)を土台に、一貫したルーティンとやさしい行動療法を少しずつ—科学的に効果が示され、長期的な悪影響は認められていません。
つらい夜を一人で抱え込まず、地域の資源と専門家を頼ってください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、当院は鍼灸×小児はり×整体×生活設計を一本化。
あなたの家族のリズムに寄り添い、“続けられる分量”に落とし込んで伴走します。まずはLINEでお気軽にご相談ください。














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