
月によって来たり来なかったり、周期が長すぎたり短すぎたり…「生理不順」をどう整えれば? 妊活や体調への不安もつきまといますよね。
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
生理不順(月経不順)は病名ではなく、排卵障害(PCOS・視床下部性・甲状腺・高プロラクチン血症など)、子宮・内膜の問題(筋腫・腺筋症・ポリープ)、早発卵巣不全(POI)など、複数要因が関与する全身のサインです。一次評価の基本は妊娠の除外→問診・診察→基礎検査(甲状腺TSH・プロラクチン・FSH/LH など)で、必要に応じて婦人科画像やアンドロゲン評価を組み合わせます。
よくある声:「35日以上こない」「3か月以上止まっている」「出血がダラダラ続く」「不正出血が増えた」。赤旗サイン(強い腹痛+陽性妊娠反応=異所性妊娠の疑い、1時間にナプキンが何枚も必要な大量出血、失神・重度貧血症状)があれば速やかに受診を。鑑別はFIGO PALM-COEIN分類(筋腫・ポリープなどの構造的要因[PALM]と排卵障害など機能的要因[COEIN])を使って整理します。
本記事では生理不順を西洋医学(最新ガイドライン)と東洋医学(中医学)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるかを具体的に解説。セルフケア、再発予防、受診の目安も網羅します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
生理不順を根本から整える|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


まず押さえたいのは“見逃してはいけないサイン(レッドフラッグ)”。該当する場合は鍼灸・整体より先に婦人科での評価を優先します。
至急受診の目安:①陽性妊娠反応+下腹部痛/肩痛/めまい(異所性妊娠の可能性) ②大量出血(1時間にナプキン複数・血塊多量)や重度貧血症状 ③発熱・強い疼痛 ④3か月以上の無月経(思春期は初経後3年以降も無排卵持続時)など。評価では妊娠検査→TSH・プロラクチン→FSH/LH±アンドロゲンから着手します。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「生理不順」


西洋医学的な代表病態と要点
- PCOS(多嚢胞性卵巣症候群):排卵障害が中心。診断・管理は2023国際ガイドラインに基づき、臨床/生化学的高アンドロゲン、卵巣所見、月経異常を総合評価。体重・代謝、妊孕性の希望に合わせ管理します。
- 機能性視床下部性無月経(FHA):過度な運動・体重減少・ストレスが背景。エネルギー不足の回復(栄養・運動量の是正・ストレス介入)が第一選択。内分泌学会ガイドラインが診断基準と治療を提示。
- 甲状腺異常/高プロラクチン血症:TSH・PRLの評価を初期に実施。薬剤性(向精神薬など)も鑑別。
- POI(早発卵巣不全):4か月以上の稀発/無月経+FSH上昇(25 IU/L超)を4週間以上あけて2回確認。骨・心血管・心理面の包括ケアが必要。
- 構造的原因(PALM):筋腫・ポリープ・腺筋症・悪性/過形成などは画像で評価。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 肝鬱気滞・血瘀:ストレスで増悪、周期バラツキ・塊。
- 脾腎両虚:疲れやすい・冷え、遅れがち/無月経傾向。
- 痰湿阻滞:体重増・むくみ、PCOS様の月経遅延。
- 寒凝胞中:冷えで遅れる・痛む、温めると軽快。
東洋医学は衝任(任脈・衝脈)と肝・脾・腎の調和を重視。局所(下腹部・仙骨)の血流と全身(自律・代謝)の巡りを整え、「排卵のリズム」「内膜の整い」を後押しします。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 稀発月経(35日超/90日以上あく)・無月経
サイン:周期が長い/止まっている、基礎体温が単相。
施術:胸郭—横隔膜—骨盤底の同調、下腹部の滑走性・温度改善。
鍼灸:関元・気海・三陰交・血海・太衝・子宮(奇穴)。
医学的ポイント:妊娠除外後、TSH・PRL・FSH/LHを評価。FHAなら栄養/運動/ストレス是正を軸に、PCOSなら生活習慣+必要に応じ薬物(妊活希望・避妊希望で方針が変わる)。
② 頻発月経(24日未満)・中間期出血
サイン:短い周期で出血、無排卵性・黄体機能不全も。
施術:交感過緊張の鎮静、骨盤血流の最適化。
鍼灸:内関・太衝・三陰交・公孫・中極。
医学的ポイント:構造的病変(ポリープ・筋腫)と排卵障害(COEINのO)を区別。出血量が多い場合はNICE HMB指針に沿い、LNG-IUSや薬物療法を検討。
③ ダラダラ長引く・過多月経を伴う
サイン:期間延長・血塊・貧血。
施術:腹圧と呼吸を整え、骨盤底/横隔膜の協調で「押し出しすぎ/ため込みすぎ」を調整。
鍼灸:血海・地機・三陰交・合谷・次髎。
医学的ポイント:構造的要因(筋腫/ポリープ/腺筋症)評価+LNG-IUSやホルモン療法で周期と出血量の安定化を図る選択肢。
④ 体重変動・過度運動・強ストレス後に乱れる
サイン:ダイエット/競技スポーツ/受験・仕事ストレス期に乱れ、冷え・不眠・便秘/下痢を伴うことも。
施術:副交感優位化、胸郭—骨盤の呼吸リズム回復。
鍼灸:関元・気海・脾兪・腎兪・百会・内関。
医学的ポイント:FHAの第一選択はエネルギー可用性の回復(食事・運動・ストレス)。薬物よりも生活是正が核。
⑤ 40歳未満で月経がまばら/止まる(POIを鑑別)
サイン:ほてり・腟乾燥・睡眠障害・気分変動。
施術:自律・睡眠の安定化、筋骨格の緊張緩和。
鍼灸:太渓・復溜・三陰交・関元・命門。
医学的ポイント:FSH>25 IU/Lを4週以上あけて2回確認し診断。骨・心血管・心理支援を含む包括ケアが必要。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- 評価の基本:初期評価は妊娠検査→TSH・プロラクチン→FSH/LHなど。必要時アンドロゲン、画像、貧血評価。
- PCOSガイドライン(2023):診断基準の明確化、体重管理・代謝ケア、妊娠希望の有無で治療分岐。
- FHAガイドライン(2017):生活・栄養介入が中核、心理的サポートを組み合わせる。
- POI(2024国際/ASRM):4か月以上の無月経/稀発+FSH上昇の再検で診断、長期合併症に備えた包括的管理。
- 月経抑制・周期調整の医学的選択肢:LNG-IUS、低用量ピル/パッチ/リング、連続投与など。
- 鍼灸のエビデンス:PCOSの排卵頻度・代謝指標の改善を示唆する研究はある一方、エビデンス質は混在し、シャム鍼と同等とする報告も。補完療法として安全性に配慮し併用が妥当。
※赤旗サイン(陽性妊娠反応+腹痛、大量出血、失神・重度貧血、発熱・激痛)は、まず婦人科での鑑別(超音波・採血・必要時画像)を優先してください。
セルフケアと生活習慣の工夫(保存版)
- 睡眠×食事×運動の三位一体:FHA傾向は“摂取↑・消費↓・ストレス↓”の再設計が核。就寝・起床を一定に、1日3食+間食でエネルギー可用性を回復。
- 体重・代謝ケア(PCOS):体重の5–10%減は排卵・代謝に好影響の報告。無理のない有酸素+レジスタンスを“少量高頻度”で。
- 鉄とタンパク質:過多・長期出血は貧血に注意。鉄を含む食材+ビタミンC、必要に応じて医療者と補充を相談。
- 冷え・ストレス対策:腹部・仙骨の保温、呼吸(4-2-6)で自律の安定を促す。
- 服薬・デバイスの選択:避妊希望の有無・既往症によりLEP/連続投与/LNG-IUS/周期調整など適切な選択肢が異なります(医療機関と連携)。



来院時にあなたの体質・生活リズムに合わせて、“続く整え方”を具体化します!
十二経脈病証からみた「生理不順」の治療法(主穴・随証・所見・方針・セルフ)
設計の軸は誘因(ストレス/冷え/体重変動/過労)×所見(稀発・頻発・無月経・過多/過少・不正出血)。
生理不順には肝・脾・腎+衝任(任脈・衝脈)の乱れが関与しやすく、主穴=基本、随証=体質や随伴症状に合わせて加減します。以下は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉での実践テンプレートです。
1)肝鬱気滞・血瘀(ストレスで乱れる・塊)
所見:月経前で悪化、周期の遅延または変動、下腹部の刺す痛み、塊状で暗紫色の経血、胸脇張り・溜息、舌紫/瘀点、脈弦。
方針:疏肝理気・活血化瘀・調経で気滞と瘀血を解き、周期の揺らぎを整える。
主穴:太衝・期門・血海。
随証:合谷(上焦の疏通)/膈兪(活血)/三陰交(調経)。
セルフ:「4–6呼吸」を2〜3分×2/日/下腹部の温罨法(就寝前10分)/カフェイン・アルコール・夜更かしを控える。
2)脾腎両虚(冷え・だるさ・遅れがち)
所見:稀発月経/過少、経期遅延、温めで軽減、倦怠・むくみ・食欲低下、腰膝だるさ・冷え、舌淡/苔薄、脈細弱。
方針:健脾益気・温補腎陽・固本培元で気血の生成と下元の温養を高める。
主穴:足三里・陰陵泉・腎兪・太渓。
随証:関元・気海(温補)/中脘(消化)。
セルフ:温かい食事と白湯を少量こまめに/就寝2時間前の入浴40℃×10–15分→腹式呼吸3分/軽い歩行と下肢のポンピングで利水促進。
3)痰湿阻滞(むくみ・PCOS様の遅延)
所見:周期遅延/稀発〜無排卵傾向、基礎体温の二相不明瞭、むくみ・体重増、胸腹のつかえ、舌苔厚膩、脈濡。
方針:化痰利湿・健脾和中・疏通衝任で湿のこもりを解き、排卵・経行のリズムを整える。
主穴:豊隆・公孫・三陰交。
随証:天枢(蠕動)/太衝(疏肝)。
セルフ:甘味・高脂質・冷飲の連続を控える/食後10〜15分の軽い歩行/睡眠・起床時刻を一定に保つ。
4)寒凝胞中(冷えで遅れる・痛む)
所見:強い月経痛(下腹冷痛・温めで軽快)、遅延・過少、暗紅で小凝塊、四肢冷、舌淡紫/苔白、脈沈緊。
方針:温経散寒・活血止痛・調衝任で寒邪を去り、骨盤内循環を高める。
主穴:関元・気海・命門・復溜。
随証:次髎(仙骨循環)/血海(活血)。
セルフ:腹腰の保温(腹巻/カイロ)/温かい飲食・白湯/入浴後の骨盤底のやさしい収縮運動(5回×2セット)。
ツボ選択の流れ:①所見(稀発/頻発/無月経/過多・過少/不正出血)→ ②誘因(ストレス/冷え/体重変動/過労)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(虚は温補・実は疏泄/活血)→ ⑤セルフ(保温・睡眠・歩行/呼吸・食養)を併用。
茨城県古河市での「生理不順」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、PCOS/FHA/POI/甲状腺/高プロラクチン/構造的要因に伴う生理不順に対し、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合。骨盤帯の滑走性、呼吸(横隔膜/腹圧/骨盤底)、自律の安定を図り、“周期が整いやすい身体”へ導きます。必要に応じて医療機関と連携(採血・超音波・周期調整・LNG-IUS/LEPの相談・貧血評価)。
- 鍼灸:衝任の調整、下腹部・仙骨部の循環改善、交感過緊張の鎮静。
- 整体:胸郭—骨盤の連動回復、姿勢・歩行の省エネ化でホルモン環境を後押し。
- あん摩マッサージ指圧:腹部・腰背部の緊張を緩め、温罨法と併用。
- 教育・再発予防:睡眠・栄養・運動・ストレス・服薬/デバイス選択の“あなた仕様”プラン。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「検査は大きな異常が少ないのに周期が整わない」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


生理不順は“体のメッセージ”。正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活に噛み合うセルフケアで、周期は必ず整っていきます。
「妊活に向けて整えたい」「薬に頼りすぎたくない」「冷えやストレスで乱れる」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「生理不順の背景」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



からだのリズムを取り戻し、毎日をもっと心地よく!
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