
突然カーッと熱くなる、じっとしていても汗が吹き出す、夜中の寝汗で目が覚める…。このほてり(ホットフラッシュ)、どうにかしたい!
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
ほてりは更年期の代表症状(血管運動神経症状=Vasomotor Symptoms, VMS)で、エストロゲン低下→視床下部の体温セットポイントの不安定化が主因です。全身療法のホルモン療法(HRT)が最も有効で、非ホルモン薬(SSRI/SNRI、ガバペンチノイド、フェゾリネタント等)も選択肢。治療は「年齢・閉経後年数・既往症・希望」に合わせて個別化します。
よくある声:「職場で汗が止まらない」「寝汗で熟睡できない」「イライラ・不安で余計に熱くなる」。甲状腺機能異常・感染・薬剤・腫瘍(カルチノイド等)もほてり様症状の原因になり得るため、必要に応じて医療機関での鑑別が大切です。
本記事ではほてりを西洋医学(最新ガイドライン)と東洋医学(中医学)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧ができること、セルフケア、受診の目安まで実践的に解説します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
ほてり(ホットフラッシュ)を根本から整える|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


まず押さえたいのは“見逃してはいけないサイン(レッドフラッグ)”。該当する場合は鍼灸・整体より先に医療機関での評価を優先します。
至急受診の目安:①閉経後出血(12か月以上の無月経後の出血)②強い胸痛・片麻痺・失語など脳心血管症状③発熱・体重減少など全身症状を伴う場合。閉経後出血は子宮内膜病変の鑑別が必要です。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「ほてり」


西洋医学的な要点(治療の土台)
- HRT(ホルモン療法):最も有効な治療。年齢・閉経後年数・子宮の有無・血栓/乳がん既往などを踏まえて個別に選択(子宮あり→黄体ホルモン併用)。
- 非ホルモン薬:SSRI/SNRI、ガバペンチン/プレガバリン、フェゾリネタント(NK3受容体拮抗薬)。パロキセチン 7.5mgとフェゾリネタント45mgはVMS適応で承認済み。
- フェゾリネタント:45mg 1日1回。最新のFDA添付文書で用法・禁忌・肝機能モニタリング等が明示。
- GSM(泌尿生殖器症候群)併発:局所低用量エストロゲン/膣DHEA/オスぺミフェンが有効(全身吸収は最小限とされる)。
- CBT(認知行動療法):ほてり自体の回数よりも困り感・睡眠・不安の改善に有効とのレビュー。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 肝腎陰虚・虚熱:ほてり・寝汗・口渇・不眠。
- 心脾両虚:動悸・不安・だるさ・集中力低下。
- 肝鬱気滞:イライラ・胸脇張り・肩こりで増悪。
- 痰湿阻滞:むくみ・頭重・食後の重だるさ。
経脈では任脈・督脈・衝脈と肝・腎・脾・心包の調整が要。胸郭・肩甲帯・骨盤帯の滑走性を高め、自律と体温放散の“通り道”を作ります。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 昼間のほてり・汗が目立つ(仕事・外出で困る)
サイン:温度差・ストレス・辛い食べ物で誘発。
施術:頸胸部の交感過緊張を緩め、肩甲帯—胸郭の“熱逃がし”を改善。
鍼灸:百会・内関・合谷・太衝・三陰交。
医学的ポイント:HRTが第一選択、適応外ならSSRI/SNRIやガバペンチン等を検討。
② 夜間発汗・中途覚醒(睡眠の質が落ちる)
サイン:寝汗で覚醒、翌日のだるさ。
施術:胸郭の可動性を上げ、呼吸—迷走神経系の安定化。
鍼灸:神門・内関・百会・太渓・復溜。
補助療法:CBTは困り感・睡眠を改善。フェゾリネタントは発現も速いと報告。
③ ほてり+GSM(乾燥・性交痛・尿トラブル)
サイン:膣の乾燥・痛み、頻尿・尿路感染の反復。
施術:骨盤底—横隔膜の協調、下腹部の血流改善。
鍼灸:関元・中極・三陰交・血海・次髎。
医学的ポイント:局所低用量エストロゲン/膣DHEA/オスぺミフェンが有効で、局所エストロゲンの全身吸収は最小限。
④ ほてり+不安・動悸・肩こり(情動トリガー型)
サイン:会議・満員電車・人前で増悪。
施術:胸郭—頸部の過緊張解除と姿勢・呼吸の再学習。
鍼灸:内関・神門・百会・太衝・肩井。
補助療法:CBTで対処スキルを構築、薬物はSSRI/SNRI等を状況に応じ併用。
⑤ ほてりが強く日常を妨げる(薬物治療の検討)
サイン:日中5回以上/日や、睡眠・仕事に支障。
施術:局所—全身の循環と自律安定を並行。
薬物連携:HRTの適否、フェゾリネタント45mgやパロキセチン7.5mgなど非ホルモン薬の選択肢を医療機関と連携して検討。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- HRTはVMSに最も有効(第一選択)。個別リスク・希望に基づく共同意思決定が推奨。
- 非ホルモン療法:SSRI/SNRI、ガバペンチン、フェゾリネタントにエビデンス。フェゾリネタントはNK3拮抗薬で45mg/日の承認・最新ラベルあり。
- CBT:ほてりの困り感、睡眠、不安に有効。
- GSM:局所低用量エストロゲン/膣DHEA/オスぺミフェンが有効(局所E2は全身吸収最小限)。
- 鍼灸:更年期症状への有効性報告はあるが、シャム鍼と同等とする研究もあり、補完療法として安全に配慮し併用が妥当。
※HRTの禁忌(乳がん既往・活動性血栓症・重度肝疾患等)は医療機関で確認。閉経後出血は早期評価を。骨粗鬆症リスクの評価やDXAスクリーニングも年代・リスクに応じて検討します。
セルフケアと生活習慣の工夫(保存版)
- 体温コントロール:脱ぎ着しやすいレイヤー、扇子/携帯扇風機、速乾素材。夜は寝室をやや涼しく。
- 睡眠整備:就寝・起床を一定に。就寝前のカフェイン・アルコール・高脂肪食を控える。
- 呼吸・リラクゼーション:肩・胸の力を抜いて、ゆっくり長めの呼気。(※NAMSは「VMSを直接減らす根拠は限定的」と整理。リラクゼーションは“困り感”低減目的で。)
- 運動:有酸素+レジスタンス(週2〜3回)。姿勢・血流・睡眠を総合的に改善。
- 栄養:タンパク質・鉄・ビタミンD・カルシウム。辛味/熱い飲食はトリガーになれば控えめに。
- 記録:「時間帯・誘因・強さ・困り感」を1〜2週間メモ→治療選択の指標に。



来院時にあなたの体質・生活リズムに合わせて、“続くセルフメニュー”に落とし込みます!
十二経脈病証からみた「ほてり」の治療法(主穴・随証・所見)


ほてり(ホットフラッシュ)は、体温調節の乱れに情動・睡眠・消化・水代謝が重なることで悪化しやすく、弁証では肝・腎・心・脾を軸に、任督衝の失調と頸胸部の「熱の抜け道」の滞りを整えます。
以下は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉での設計例です。
1)肝腎陰虚・虚熱(のぼせ・寝汗・口渇・不眠)
所見:午後〜夜に熱感が強い、寝汗、手足心のほてり、口渇、耳鳴り・腰膝だるさ、舌紅少津・脈細数。更年期移行で悪化しやすい。
方針:滋陰清熱・潜陽・寛胸安神で陰液を養い、上衝する熱を鎮めて睡眠/情動を整える。
主穴:太渓・復溜・三陰交・太衝・百会。
随証:内関(動悸/不安)/神門(睡眠)。
セルフ:就寝90分前の微温浴(40℃10分)→照明ダウン→腹式呼吸3分/辛味・アルコール・夜カフェインを控える/頸胸の軽いストレッチで「熱の抜け道」を確保。
2)心脾両虚(動悸・不安・倦怠・食欲低下)
所見:息切れ感・動悸、不安や物忘れ、易疲労、食欲低下・食後だるさ、浅眠、顔色淡白。日中のほてりと焦燥が出やすい。
方針:健脾益気・養心安神・升清で気血の生成を高め、情動の揺らぎを鎮める。
主穴:神門・内関・膈兪・足三里。
随証:中脘(消化)/関元(気血の底上げ)。
セルフ:温かい食事をよく噛み腹八分目/朝散歩で体内時計を整える/就寝前3分の呼吸法(4秒吸って6〜8秒吐く)で過覚醒を抑制。
3)肝鬱気滞(イライラ・胸脇張り・肩こりで悪化)
所見:イライラ・ため息、胸脇の張り、側頭部〜肩こり、PMSやストレスで熱感が急上昇。気滞で「熱の抜け道」が詰まりやすい。
方針:疏肝理気・寛胸解鬱・清上で胸郭/頸部のこわばりを解き、上衝熱を逃がす。
主穴:太衝・期門・膻中。
随証:肩井・風池(頸肩)/百会(自律)。
セルフ:「4–6呼吸」2〜3分×2/日/胸郭伸展ストレッチ30秒×2/画面作業は20–20–20ルールで眼肩負担を軽減。
4)痰湿阻滞(むくみ・頭重・食後だるい)
所見:頭重・体が重い、むくみ、食後の眠気や胸苦しさ、舌苔厚膩。湿気・気圧変化や甘い/脂っこい食事でほてりがこもる。
方針:化痰利湿・健脾和中・通陽で湿のこもりを散らし、熱の滞留を解く。
主穴:豊隆・陰陵泉・天枢。
随証:公孫(衝任調整)/合谷(上焦の巡り)。
セルフ:冷飲・高脂質・甘味の連続を控える/白湯を少量こまめに/食後10〜15分の軽い歩行/下肢ポンピングで利水を促進。
ツボ選択の流れ:①主訴(昼/夜のほてり、汗量、動悸・不安)→ ②誘因(温度差/辛味/ストレス/睡眠)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(虚証は温補・実証は疏泄)→ ⑤セルフ(睡眠・体温コントロール・運動・栄養)を併用。
茨城県古河市での「ほてり」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、ほてり・夜間発汗・睡眠/気分の不調・GSMなどに対し、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合。必要に応じて医療機関と連携(HRT/非ホルモン療法の相談、GSMの局所治療、骨評価など)。
- 鍼灸:自律神経の安定、頸胸部・骨盤帯の循環改善、睡眠と情動の質を後押し。
- 整体:胸郭—肩甲帯—骨盤の連動を整え、体温放散と姿勢・呼吸を最適化。
- あん摩マッサージ指圧:筋緊張の緩和と疼痛軽減、セルフストレッチと併用。
- 教育・再発予防:睡眠・運動・栄養・ストレス・GSMセルフケア・骨ケアを“あなた仕様”に設計。
古河市・境・小山・結城・野木エリアからの来院も、お待ちしております。
「薬だけに頼りすぎず整えたい」「夜の寝汗で寝不足」「仕事中のほてりがつらい」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


ほてりは“年齢のせい”で我慢するものではありません。
正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活に噛み合うセルフケアで、日常は必ずラクになります。
「職場で汗が止まらない」「夜の寝汗で眠れない」「薬は最小限にしたい」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「ほてりの背景」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



からだの変化と上手に付き合い、毎日をもっと心地よく!
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