
手足がいつも冷たい、体が芯から冷える…「検査は異常なし」と言われたけれど日常生活に支障が出る。この“冷え性”はどうすれば?
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
「冷え」は単なる体質ではありません。末梢循環・自律神経・ホルモン(特に甲状腺)・栄養(鉄やB12)・筋骨格の機能、心理的ストレス、睡眠・活動量・気候など、複数要因が重なって生じる総合症状です。
検査では異常が見つからないのに、「手足が氷のよう」「夜中に足が冷えて眠れない」「肩首こり・頭痛・むくみ・月経痛もある」——そんな声を多く伺います。
本記事では、冷え性を西洋医学(鑑別・最新知見)と東洋医学(中医学)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるかを具体的に解説。
セルフケア、再発予防、受診の目安も網羅します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
冷え性を根本から改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


冷え性を大きく分けると、末梢循環タイプ(指先・足先が白く/紫に・しびれ)と、全身代謝タイプ(体の芯から冷える・倦怠感・むくみ)に分かれます。
鑑別の肝は「いつ・どこが・何で冷えるか(気温/ストレス/食後/生理周期など)」と、随伴症状(しびれ・色調変化・動悸・体重増減・月経トラブル等)です。
注意すべき危険サイン:末梢が蒼白→紫→赤と変色し痛む(レイノー徴候)、潰瘍・壊疽傾向、安静時の胸痛・息切れ、急な体重増加・極端なむくみ、強い抑うつや著明な倦怠。器質的疾患や血管病・甲状腺疾患・重度の貧血などの可能性があるため、まず医療機関での鑑別を優先してください。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「冷え」


西洋医学的な代表病態とチェックポイント
- レイノー現象:寒冷やストレスで指趾血流が急減し、白〜紫〜赤へ変色・痛み。まずは保温・禁煙・ストレス管理が基本で、難治例ではカルシウム拮抗薬などが第一選択(医療機関管理)。【参考:生活指導と薬物療法の位置づけ】
- 甲状腺機能低下症:寒がり、体重増加、乾燥肌、便秘、むくみ、倦怠など。「冷えやすさ」は典型症状の一つ。適切な治療で寒冷誘発熱産生(CIT)が回復することが示されています。
- 鉄欠乏/鉄欠乏性貧血:疲労・集中力低下に加え、冷え/冷感・手足の冷たさが頻出。血算やフェリチンで評価を。
- 循環・神経・生活習慣:低体重/急な体重減少、長時間同一姿勢、睡眠不足、過度ストレス、喫煙、糖代謝や末梢神経の問題など。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 腎陽虚:体の芯から冷える、腰膝だるい、夜間頻尿、疲れが抜けない。
- 脾陽虚・痰湿:食後のだるさ、むくみ、舌辺歯痕、雨天で悪化。
- 肝血虚・瘀血:月経痛・経血量の問題、冷えと痛みが連動、肩こり頭痛。
- 気血両虚:動くと息切れ・めまい、顔色淡い、末端の冷え。
東洋医学では腎・脾・肝を軸に、気血水の偏り(虚・寒・瘀・痰)を整えていきます。局所(末梢)だけでなく、「温まりにくい体質の土台」から立て直すのが特徴です。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① レイノー型(指先の色調変化・痛み)
サイン:寒冷やストレスで白→紫→赤、痛み・しびれ、発作的。
施術:頚肩〜胸郭の過緊張を解き、末梢血管の反応性を整える。温熱・温冷交代浴は過度刺激を避け段階的に。
鍼灸:合谷・内関・外関・太衝・手背/足背の井穴周辺で自律と微小循環の調整。
補足:禁煙・保温・ストレス対処が大前提。薬物は医療機関と連携。
② 甲状腺低下・全身代謝低下型(芯から冷える)
サイン:寒がり、浮腫、体重増加、乾燥肌、倦怠、便秘。
施術:胸郭・横隔膜の伸展、ゆるやかな全身調整。過負荷運動は避け、少量高頻度の活動で代謝を持続刺激。
鍼灸:気海・関元・腎兪・太渓・命門で温補、三陰交でホルモン環境の底上げを図る。
補足:甲状腺疑いは採血評価を推奨。治療により寒冷誘発熱産生の回復が期待される。
③ 鉄欠乏/鉄欠乏性貧血傾向型(末梢冷感+疲労)
サイン:手足の冷え、易疲労、集中困難、動悸、めまい、蒼白、月経量多い。
施術:無理な運動ではなく、呼吸改善と姿勢最適化で酸素効率↑。
鍼灸:足三里・中脘・脾兪・三陰交で消化吸収と養血の底上げ。
補足:血算+フェリチン評価を推奨。食事はヘム鉄・ビタミンC併用で吸収促進。
④ 痰湿・むくみ型(雨天や夕方に悪化、重だるい)
サイン:体が重く頭がぼんやり、靴下跡が残る、雨天で悪化、食後眠い。
施術:下肢ポンプ(ヒラメ筋・足趾)活性、骨盤・胸郭リズムを回復。
鍼灸:陰陵泉・豊隆・中脘・天枢・太白で水代謝と痰湿をさばく。
⑤ ストレス・自律神経型(情動で冷える)
サイン:緊張・不安で手足が冷たい、肩こり/頭痛、呼吸浅い。
施術:頚肩〜側頭筋膜リリース、胸郭伸展、鼻呼吸の再学習。
鍼灸:太衝・内関・百会・風池で自律を鎮め、末梢の過剰な血管収縮を整える。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- 微小循環の改善:鍼刺激は末梢皮膚血流や微小循環の増加と関連する報告があり、末梢冷えの生理学的裏づけとなります。
- レイノー症状に対する鍼:RCTを含む系統的レビューで、寛解率↑/発作回数↓/冷刺激試験の陽性低下などの可能性が示唆。ただしエビデンスの質は限定的で、今後の大規模試験が必要です。
- 医療連携(薬物療法):保存的対策で不十分な一次性レイノーにはカルシウム拮抗薬が第一選択とされます(医療機関管理)。
- 甲状腺機能低下:治療により寒冷誘発熱産生(CIT)や代謝が改善し、冷感の自覚も軽減し得ます。
- 生活指導:レイノーでは保温・禁煙・ストレス管理・誘因回避が国際的に推奨されています。
※潰瘍・壊死などの重症末梢循環障害、甲状腺異常や高度の貧血が疑われる場合は、まず医療機関での鑑別・治療を優先してください。
セルフケアと生活習慣(保存版チェックリスト)
- 徹底保温:手袋・厚手靴下・重ね着・レッグウォーマー。外出前に温かい飲み物。急な温冷差を避ける(首・手首・足首は特に温める)。
- 禁煙・ストレス管理:ニコチンは末梢血管を収縮。呼吸法(4-2-6)や短時間の歩行で自律神経を整える。
- 入浴・温熱:就寝2〜3時間前にぬるめの全身浴10〜15分+足浴。温冷交代浴は反応を見ながら段階的に。
- 運動:“少量高頻度”でふくらはぎポンプ活性。つま先上下・足趾グーパー・早歩き10分×2〜3回/日。
- 栄養:鉄(ヘム鉄)・B12・葉酸・たんぱく・ヨウ素・セレンを意識。鉄はビタミンCと同時摂取で吸収↑。疑わしい場合は血液検査で評価。
- 睡眠・光:起床時刻を固定し朝光を浴びる。就床前1時間は強い光とスマホ刺激を避け、入眠をスムーズに。



来院時にあなたに合ったセルフメニューを具体化します!
十二経脈病証からみた「冷え」の治療法(主穴・随証)


冷えでは足少陰腎経・足太陰脾経・足厥陰肝経・手厥陰心包経・三焦経・督脈・足太陽膀胱経の関与が濃厚。
以下は治療設計の一例です。
1)足少陰腎経(腎陽虚・芯から冷える)
所見:腰膝だるさ、夜間頻尿、冷えで痛みが強まる、朝つらい。
方針:温補腎陽・温通経脈で深層循環と産熱を底上げ。
主穴:腎兪・太渓・復溜・命門。
随証:関元・気海(温補)/三陰交(下肢循環)。
セルフ:腰腹の保温(腹巻/湯たんぽ)/就寝2時間前の入浴40℃×10–15分→腹式呼吸/骨盤まわし・足首回しを小頻度で。
2)足太陰脾経(脾陽虚・むくみ・食後だるい)
所見:食後の強い眠気、むくみ、軟便、舌辺歯痕。
方針:健脾温陽・利水化湿で運化回復、冷えと浮腫を同時に整える。
主穴:足三里・脾兪・中脘・太白。
随証:陰陵泉(利水)/豊隆(痰湿)。
セルフ:温かい食事・よく噛む・就寝前2–3時間は軽食まで/白湯を少量こまめ/朝の軽い散歩で体内時計を整える。
3)足厥陰肝経(肝血虚・瘀血・月経痛)
所見:冷えると痛む、月経痛・経血量の偏り、肩こり頭痛。
方針:養血活血・疏肝理気で子宮の温度感と筋緊張を緩める。
主穴:太衝・期門。
随証:血海(養血)/合谷(頚肩)/内関(情動・悪心)。
セルフ:下腹部の温罨法(生理期は低温でやさしく)/ゆるい有酸素・骨盤底エクササイズ/カフェイン・冷飲過多を控える。
4)手厥陰心包経・手少陽三焦(自律・末梢循環)
所見:ストレスで末梢が冷える、動悸、不安、息詰まり感。
方針:安神定志・気機疏通で交感優位を鎮め末梢灌流を改善。
主穴:内関・外関。
随証:百会(総合調整)/風池(後頚部緊張)。
セルフ:「4-6呼吸」(4秒吸って6秒以上吐く)を3分×2回/日/首肩の温罨法→肩甲帯のスキャプラ時計(小さく前後上下)。
5)督脈・足太陽膀胱経(背腰部の冷え・姿勢不良)
所見:背中〜腰の冷えとこわばり、猫背、呼吸が浅い。
方針:温通督脈・後面ラインの滑走回復で姿勢と換気を改善。
主穴:大椎・百会・天柱・肩井・肝兪・脾兪・腎兪・委中。
随証:足三里(全身の気)/太渓(腎陰陽のバランス)。
セルフ:胸郭伸展ストレッチ(肩をすくめず胸を開く)/鼻呼吸+長い呼気/1時間に一度の立位歩行で背面を温める。
ツボ選択の流れ:①誘因(寒冷/ストレス/食後/月経/雨天)→ ②部位(末端/背腰/下腹)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(急性は軽く、慢性は温補)→ ⑤セルフ(保温・呼吸・歩行・入浴)を併用。
茨城県古河市での「冷え性」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、冷え性(レイノー傾向・甲状腺低下・鉄欠乏傾向・痰湿体質・ストレス自律型など)に対し、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合。
胸郭・横隔膜・骨盤帯の連動回復、歩行・呼吸の再学習、栄養・睡眠・保温戦略まで一人ひとりに合わせて伴走します。
- 鍼灸:自律神経の安定、末梢循環・微小循環の改善、温補による「芯の冷え」対策。
- 整体:姿勢・呼吸・体幹の連動を整え、酸素効率と発熱効率を底上げ。
- あん摩マッサージ指圧:副交感神経優位に切り替え、冷えと緊張の悪循環を断つ。
- 教育・再発予防:保温・栄養・睡眠・運動・ストレス対処を個別処方。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「検査は異常なしなのに冷える」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


冷えは「体質だから仕方ない」ではありません。正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活と噛み合うセルフケアで、少しずつでも「温まりやすい体」に変えていくことは十分に可能です。
「病院では異常なし」「薬は増やしたくない」「冬だけでなく夏の冷房でもつらい」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「冷えの原因」を見極め、オーダーメイドで治療計画を提案します。



冷えの不安から解放され、四季を心地よく楽しみましょう!
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