
胃もたれ、食後の膨満、みぞおちの痛み…トイレに振り回される日も。病院で「異常なし」と言われたけれど、この“胃腸の不調”はどうすれば?
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
胃腸の不調はひとつの病名ではなく、消化管運動・知覚過敏・自律神経・腸内環境・食事・ストレス・睡眠・姿勢などが絡み合って起こる「からだ全体の問題」です。
西洋医学の最新ガイドラインと東洋医学の弁証を統合し、日常で続けられる対策へ落とし込みます。
検査では異常が見つからないのに、「食後すぐお腹がパンパン」「みぞおちが重い・焼ける」「便秘と下痢をくり返す」「ガスで仕事に集中できない」——そんな声を多く伺います。
本記事では、機能性ディスペプシア(FD)・過敏性腸症候群(IBS)を中心に、西洋医学(ガイドライン・研究)と東洋医学(中医学)の両面から解説。
鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるか、セルフケアや受診の目安まで網羅します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
胃腸の不調を根本から改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


まず押さえたいのは“見逃してはいけないサイン(レッドフラッグ)”。以下に当てはまる場合は、鍼灸・整体より先に医療機関での評価を優先します。
至急受診の目安:黒色便・吐血、体重減少、持続する嚥下障害や嘔吐、貧血、発熱、家族に胃がんなどの消化器がん歴、50歳以上の新規発症の強い胃痛/便通異常——内視鏡や血液検査を含む診断が推奨。機能性疾患(FD/IBS)の診療でも、レッドフラッグがあればまず器質疾患を除外するのが国際的な基本です。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「胃腸の不調」


西洋医学的な代表病態と要点
- 機能性ディスペプシア(FD):食後膨満感・早期満腹(PDS)や心窩部痛/灼熱感(EPS)が3か月以上持続/反復。H. pyloriの検査と“test & treat(除菌)”、陰性ならPPI等の段階療法が推奨(英国BSG 2022、JSGE 2021/2022)。
- 過敏性腸症候群(IBS):腹痛+便通異常(IBS-D/IBS-C/IBS-M)。ローマIV基準によるDGBI(腸-脳相関の障害)。食事では低FODMAPの有効性が支持され、薬物はサブタイプ別に選択(ACG 2021/AGA 2022)。
- H. pylori関連疾患:胃炎・消化性潰瘍・胃がんリスクに関与。マーストリヒトVI/フローレンスは地域要因に応じた診断・除菌レジメンを提示。
- SIBO/IMO(小腸内細菌異常増殖):腹部膨満・ガス・下痢/便秘に関連。ACG 2020は呼気試験の適応・限界と治療方針を整理。過剰診断に注意。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 脾胃気虚・脾陽虚:食後だるい、軟便・むくみ、冷えで悪化。
- 肝胃不和(肝気鬱結):ストレスで胃が張る・げっぷ・胸脇苦満、下痢や便秘を交互に。
- 胃熱・湿熱:口苦・口渇、胸やけ、舌苔黄膩、ニキビ/皮膚トラブルを伴うことも。
- 腎陽虚(冷えと再発):朝つらい、冷えで腹痛、慢性化傾向。
東洋医学では、脾・胃・肝・腎のバランスと気血水の巡りを整え、局所(胃腸)と全身(自律神経・睡眠・情動)を同時に立て直します。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 機能性ディスペプシア(FD)/食後膨満・早期満腹
サイン:食後すぐにお腹が張る・少量で満腹、みぞおちの不快感。
施術:みぞおち〜横隔膜の可動性回復(胸郭伸展・腹式呼吸)、背部(膈兪・肝兪・脾兪)〜腹部筋膜の滑走改善。
鍼灸:中脘・天枢・足三里・内関・合谷・梁丘。
補足:H. pylori “検査・除菌”→PPI→TCA/漢方・運動機能改善薬の段階療法(地域差あり)。内視鏡はレッドフラッグや高リスクで優先。
② IBS-D(下痢型)/ガス・急な腹痛
サイン:腹痛が排便で軽快、急な便意、軟便〜水様便、ガス。
施術:腹圧コントロール(鼻呼吸・横隔膜活性)、骨盤底と腹横筋の協調性改善。
鍼灸:天枢・大巨・上巨虚・合谷・内関・太衝。
エビデンス:低FODMAPの症状軽減、薬物はリファキシミン・ペパーミントオイル・TCAなどが選択肢(推奨強度は条件付き~強)。
③ IBS-C(便秘型)/残便感・張り
サイン:硬便・排便困難・残便感・腹部膨満。
施術:胸郭〜骨盤のリズム回復、腸管マッサージ、歩行と下肢ポンプで蠕動を後押し。
鍼灸:天枢・大巨・気海・関元・足三里・三陰交。
エビデンス:可溶性食物繊維、グアニル酸シクラーゼ作動薬・クロライドチャネル作動薬・NHE3阻害薬などが推奨。
④ 胸やけ・胃炎傾向/H. pylori関連
サイン:心窩部灼熱、酸逆流、空腹時痛・夜間悪化。
施術:胸郭伸展・食後の姿勢指導(前屈・即横臥を避ける)、横隔膜の過緊張緩和。
鍼灸:中脘・内関・公孫・梁丘・巨闕。
補足:地域事情を踏まえた除菌レジメンが国際合意(マーストリヒトVI/2022)。
⑤ SIBO/IMO疑い(慢性膨満・ガス・便通変動)
サイン:食後膨満・ガス、脂肪便/便通変動、基礎疾患や術後歴あり。
施術:腹部の滑走改善・横隔膜運動の再学習、過度な糖質負荷の回避。
鍼灸:中脘・大横・天枢・足三里・豊隆。
補足:ACG 2020は呼気試験の適応と限界、抗菌薬適応を整理。漫然とした自己判断の検査/治療は避ける。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- FDに対する国際指針:H. pylori検査・除菌を基本に、PPI→TCAや運動機能改善薬へ段階的管理(BSG 2022/JSGE 2021-22)。
- IBSの行動・食事・薬物:ローマIVに基づく診断と、低FODMAP・ペパーミントオイル・サブタイプ別薬物(リファキシミン/GC-C作動薬など)が推奨。
- 低FODMAPのエビデンス:系統的レビューで痛み・膨満・便通の改善を示す報告。栄養士の伴走下で段階導入が望ましい。
- 鍼灸の位置づけ:IBS/FDで症状軽減やQOL改善を示すメタ解析が増加。一方でバイアスや盲検化の課題が指摘され、補完療法として併用価値があるとの整理。
※血便・黒色便、持続性の嚥下障害、夜間も覚醒する激痛、体重減少など中枢・器質疾患のサインがあれば、まず医療機関での鑑別を優先してください。
セルフケアと生活習慣の工夫(保存版)
- 食事(低FODMAPの考え方):玉ねぎ・小麦・にんにく・りんご・乳糖などを一時的に制限→段階的に再導入し個別の許容量を把握。独学より専門家伴走が安全。
- ペパーミントオイル:小腸で溶ける製剤は腹痛・膨満の軽減に有用とする推奨(条件付き)。胃食道逆流が強い場合は注意。
- 食べ方:早食い・ドカ食いを避け、少量高頻度+よく噛む。就寝2~3時間前の飲食は控える。
- 睡眠・ストレス:起床時刻を固定し朝の自然光を浴びる。呼吸法(4-2-6)や短時間の歩行で腸-脳相関を整える。
- 運動:“少量高頻度”の歩行・体幹回旋・胸郭伸展。便秘型は朝の温かい飲み物+骨盤底/腹横筋の練習を。
- 薬との付き合い方:PPIは必要最小限で定期的に見直し。漢方やサプリは併用禁忌・相互作用を確認。



来院時にあなたの体質・生活リズムに合わせて、無理のないセルフメニューを具体化します!
十二経脈病証からみた「胃腸の不調」の治療法(主穴・随証)


胃腸の症状は、足陽明胃経・足太陰脾経・足厥陰肝経・任脈・督脈・手厥陰心包経・手少陽三焦経の失調として現れやすく、食事・姿勢・ストレス・睡眠・冷えの影響を強く受けます。
以下は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉で使える実践テンプレートです。
1)足陽明胃経(食後膨満・胃熱・胸やけ)
所見:食後の張り・げっぷ・胸やけ、口苦、舌苔黄膩。
方針:清胃泄熱・和胃降逆で胃のつかえと逆流感を鎮める。
主穴:中脘・梁丘・足三里・内庭。
随証:内関(悪心・嘔気)/公孫(胃の気逆)/豊隆(痰湿)。
セルフ:早食い・満腹を避け、腹八分目+よく噛む/就寝2〜3時間前は食事を控える/上体をやや起こして休む。
2)足太陰脾経(脾気虚・むくみ・軟便)
所見:食後だるい・眠い、軟便、むくみ、舌辺歯痕。
方針:健脾益気・運化水湿で吸収と体液代謝を回復。
主穴:足三里・脾兪・太白・陰陵泉。
随証:天枢(便通)/中脘(消化)/三陰交(体液調整)。
セルフ:温かい食事・白湯を少量こまめに/冷飲・甘味の過多を控える/朝の軽い散歩で食欲と体内時計を整える。
3)足厥陰肝経(肝胃不和・ガス・腹痛)
所見:ストレスで悪化、ガス・腹痛・胸脇苦満、便秘/下痢の交代、ため息。
方針:疏肝理気・和胃止痛で気の停滞と胃腸の痙攣傾向を緩和。
主穴:太衝・期門。
随証:合谷(頚肩のこわばり・ストレス)/内関(情動・悪心)/大巨(腸管の蠕動)。
セルフ:「4-6呼吸」(4秒吸って6秒以上吐く)を2〜3分/腹部を時計回りにやさしく撫でる腹部セルフマッサージ。
4)任脈・督脈(心窩〜背部の緊張・自律)
所見:みぞおちのつまり、背部硬結、姿勢不良、食後の息苦しさ。
方針:調和衝任・寛胸理気・温通督脈で心窩圧迫感と背部緊張を解く。
主穴:巨闕・膻中・中極・百会・大椎。
随証:膈兪・肝兪・脾兪(背部調整)。
セルフ:胸郭伸展ストレッチ(肩をすくめず胸を開く)/食後は背もたれに浅く座り、骨盤を立てて深呼吸。
5)手厥陰心包経・手少陽三焦経(自律・胃の気逆・心窩部緊張)
所見:ストレスで悪心・胸やけ増悪、咽のつかえ、動悸・不安。
方針:安神定志・開鬱化痰・降逆で自律過敏と気逆を鎮める。
主穴:内関・郄門・外関。
随証:百会(総合調整)/風池(後頚部の緊張)。
セルフ:就寝90分前から照明を落としデジタル断食/カフェイン・アルコールの摂取タイミングを前倒し。
ツボ選択の流れ:①誘因(食事/姿勢/ストレス/睡眠/冷え)→ ②部位(心窩部/下腹/側腹/背部)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(急性期は軽、慢性は温補)→ ⑤セルフ(食べ方・呼吸・歩行・睡眠)を併用。
茨城県古河市での「胃腸の不調」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、FD・IBS・胃炎/逆流・SIBO疑いなどに対し、ガイドライン準拠の考え方と経脈調整を統合。
胸郭・横隔膜・腹圧・骨盤底の連動を整え、「再発しにくい消化管リズム」をつくります。
- 鍼灸:自律神経の安定、胃腸運動と微小循環の改善、みぞおちの緊張を鎮める。
- 整体:呼吸×姿勢×歩行の再学習で、内臓負担を減らす体幹バランスへ。
- あん摩マッサージ指圧:迷走神経トーンを高め、消化の“余力”を引き出す。
- 教育・再発予防:低FODMAPの段階導入、食べ方/睡眠/ストレス/運動を個別処方。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「検査は異常なしなのに辛い」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


胃腸の不調は、痛みや不安で生活の質を下げがちな症状です。正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活と噛み合うセルフケアで、再発しにくいリズムへ整えることは十分に可能です。
「薬ばかりに頼りたくない」「検査は異常なしと言われた」「食事や外出が怖い」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「胃腸の不調の原因」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



お腹の不安から解放され、食事や外出を安心して楽しみましょう!
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