
眠れなくてつらい…。どうしたらいいの?
こんなお悩みを解消します。



こんにちは治療家まっちです!
夜なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚める、朝早く起きてしまう…。こうした不眠に悩まされていませんか?
睡眠薬に頼っても熟睡できない、副作用や依存が怖い…。そんな方も多いのではないでしょうか。
不眠症は「眠れない」という表面的な症状の裏に、心身のバランスの乱れが隠れていることが多く、薬だけでは根本改善につながりません。
そこで本記事では、不眠症を東洋医学(中医学)の視点から整理し、原因と改善方法を解説します。
さらに、鍼灸やあん摩マッサージ指圧による自然なアプローチ、日常でできるセルフケアも紹介します。
患者さんはもちろん、同業者の先生にも役立つ内容にしましたので、ぜひ最後までご覧ください。
不眠症を東洋医学で徹底解説|鍼灸あん摩マッサージ指圧による自然な改善


不眠症といっても、症状や原因は人によって大きく異なります。
「入眠困難」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」など、現れる形もさまざまです。
私自身も眠れない時期を経験しました。睡眠薬に頼っていた時期もあります。日中は集中できず、気持ちも落ち込み、生活全体に影響が出ることを痛感しました。
西洋医学では「不眠症」をストレスや自律神経の乱れ、うつ病などの二次的症状として扱います。
一方、東洋医学では「心・肝・腎・脾の働き」「気血水の巡り」の乱れから不眠を分析します。



それでは、詳しく見ていきましょう!
西洋・東洋医学からみた不眠症の分類


西洋医学的な分類
- 一次性不眠症:ストレスや心理的要因による
- 二次性不眠症:身体疾患や精神疾患に伴う
- 薬剤性不眠:服薬の影響による
東洋医学的な分類(証)
- 心脾両虚:気血不足により眠れない
- 肝鬱化火:ストレスや怒りで眠れない
- 腎陰虚:加齢や過労で眠りが浅い
- 痰熱:胸がつかえ落ち着かず眠れない
証ごとの特徴とアプローチ
心脾両虚タイプ
疲れやすく、夢を多く見る、寝つきが悪い、動悸がする人に多いタイプ。
鍼灸では「神門」「三陰交」「脾兪」などを用い、気血を補う施術を行います。
肝鬱化火タイプ
ストレスや怒りっぽさから眠れず、夢が多い、胸のつかえ、口の苦味を伴うタイプ。
「太衝」「風池」「安眠」などを使い、肝気を整えます。
腎陰虚タイプ
中途覚醒が多い、耳鳴りや腰痛を伴うこともあるタイプ。
「腎兪」「太渓」「百会」を使い、腎陰を補います。
痰熱タイプ
胸苦しさ、頭重感、悪夢を伴うタイプ。
「内関」「安眠」「鳩尾」などで痰熱を取り除きます。
鍼灸の有効性と科学的エビデンス
- メタ解析:鍼治療はプラセボや薬物より睡眠質を改善
- RCT:鍼灸でPSQI(睡眠質指標)が有意に改善
- 臨床研究:不眠患者の6〜7割で睡眠効率改善
鍼治療は副作用が少なく、薬に頼らず続けられる点が評価されています。
セルフケアと生活習慣の工夫
- ツボ押し:神門・三陰交・百会・太衝
- 温熱療法:寝る前の足湯・温灸
- 生活改善:規則正しい睡眠・入浴・光の調整
- 呼吸法:腹式呼吸で副交感神経を整える
十二経脈病証からみた不眠の治療法


「眠りたいのに眠れない」「夜中に何度も目が覚める」「夢が多くて熟睡できない」などの不眠症状は、現代医学ではストレスや自律神経の乱れで説明されます。一方、東洋医学(経絡)では、心・腎・肝・胆などの機能失調が背景にあり、どの経が関与しているかを見極めることが根本改善のカギとなります。



不眠の原因を「経脈」で読み解くと、ツボ選びと施術がより明確になります!
1)手少陰心経(精神過敏・夢が多いタイプ)
所見:胸の動悸、不安、顔が赤い、夢が多く眠りが浅い。
方針:心気を安定させ、精神を落ち着かせる。
- 主穴:神門・少海・通里
- 随証配穴:内関(不安感)、膻中(胸悶)
- 技法:軽刺激+呼吸同調、安神を目的とした置鍼
- セルフ:寝る前の深呼吸、胸を開くストレッチ
2)足少陰腎経(陰虚・夜間覚醒型)
所見:寝つきが悪い、夜間に何度も覚醒、腰や下肢の冷え、慢性疲労、不安感。
方針:腎陰を補い、深い休息を取り戻す。
- 主穴:腎兪・太渓・照海
- 随証配穴:三陰交(冷え・不安)、安眠(耳後)
- 技法:温灸・知熱灸、ゆるやかな置鍼
- セルフ:足湯、就寝前の呼吸瞑想
3)足厥陰肝経(ストレス・イライラ型)
所見:イライラ、怒りっぽい、胸や季肋部の張り、ため息。眠りが浅く夢を多くみる。
方針:肝気を疏泄し、情緒を安定させる。
- 主穴:太衝・期門・蠡溝
- 随証配穴:陽陵泉(筋緊張)、神門(安神)
- セルフ:軽いストレッチ、日中のリラックス習慣
4)足少陽胆経(不安・早朝覚醒型)
所見:寝つきはよいが早朝に目覚める、夢が多い、めまい、耳鳴り、ため息。
方針:胆気を調和し、睡眠リズムを安定化。
- 主穴:丘墟・陽陵泉・胆兪
- 随証配穴:安眠(耳後)、百会(自律神経調整)
- セルフ:側頭部のマッサージ、夕方以降のカフェイン制限
5)手厥陰心包経(三焦との関わり・胸悶型)
所見:胸悶、胸の詰まり、吐き気、発汗。精神的緊張から眠れない。
方針:心包を開き、胸の気を巡らせる。
- 主穴:内関・膻中・曲沢
- 随証配穴:神門(安神)、百会(頭の緊張緩和)
- セルフ:就寝前の軽いヨガ、温かい飲み物でリラックス
ワンポイント:不眠は単独の疾患ではなく、心・肝・腎・胆などのバランス失調が反映された「全身のサイン」です。局所のツボだけでなく、安神穴(神門・内関・安眠)を基本に組み合わせると効果が安定します。
ツボ選択の流れ(実践テンプレ)
- ① 不眠のタイプ確認:入眠困難/中途覚醒/早朝覚醒/夢が多いなど
- ② 経脈を仮決め:心経/腎経/肝経/胆経/心包経
- ③ 主穴2〜3+随証穴1〜2:安神穴は必ず含める
- ④ 技法:軽刺激・温灸中心。過剰刺激は避ける
- ⑤ 生活習慣改善:就寝前のスマホ制限・食事調整・呼吸法を指導



「どの経が乱れているか」を見極めると、不眠の改善は格段に早まります。
受診の目安:強い不安・抑うつ・日中の強い眠気が続く場合は、心療内科や専門医の診察も併用してください。
当院での不眠症アプローチ


不眠は一人で抱え込むと慢性化してしまい、薬に依存しがちです。
当院では東洋医学の弁証をもとに、オーダーメイドで施術を行っています。
鍼灸あん摩マッサージ指圧と整体を組み合わせ、気血水を整えることで「眠れる体づくり」を全力で目指します。
不眠でお悩みの方は公式LINEから気軽にご相談ください。
初回は不眠のタイプチェックを踏まえて、安心して施術を受けられる環境を整えています。
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お気軽にご相談ください!
さいごに


不眠は単なる生活習慣の乱れではなく、心身のバランスを整えることで改善できる症状です。
薬で眠るのではなく、自分の力で眠れるようにすることが理想です。
東洋医学はそのサポートができる大きな武器です。
「眠れなくて毎日がつらい」
「薬に頼らず自然に眠れるようになりたい」
そんな思いを抱えている方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの不眠のタイプを見極め、東洋医学の力で改善へと導きます。



眠りの質を変える第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
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