
寝ても抜けない重だるさ、集中力が続かない…「検査は異常なし」と言われても、仕事や家事がつらい。この慢性的な疲労感・倦怠感はどうすれば?
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
慢性の疲労感・倦怠感は「筋肉が疲れているだけ」では説明できません。
自律神経の乱れ、睡眠の質、ホルモンバランス、血糖変動、栄養・消化吸収、身体活動・姿勢、心理的ストレス、さらには季節や気圧など多要因が絡み合って起こります。
検査では異常が見つからないのに、「朝からだるい」「やる気が出ない」「肩首こり・頭痛・不眠・めまいもある」——そんな声を多く伺います。
本記事では、慢性疲労・倦怠感を西洋医学(鑑別・最新知見)と東洋医学(中医学)の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるかを具体的に解説。
セルフケア、再発予防、受診の目安も網羅します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
慢性的な疲労感・倦怠感を根本から改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


疲労は大きく身体的疲労と精神的疲労に分けられますが、慢性化すると両者は相互に増幅し、休んでも回復しない状態に陥りやすくなります。
鑑別の肝は「時間経過」「悪化要因(トリガー)」「随伴症状」を丁寧に拾うことです。
注意すべき危険サイン:発熱・著明な体重減少、夜間盗汗、持続する強い抑うつや希死念慮、全身のリンパ節腫脹、甲状腺腫や重度の浮腫、黒色便・血尿・息切れの増悪。これらは器質的疾患のシグナルになり得るため医療機関での精査を優先してください。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「慢性疲労」


西洋医学的な代表病態とチェックポイント
- 睡眠の問題:睡眠時無呼吸症候群(いびき・途中覚醒・日中の強い眠気)/概日リズムの乱れ(交代勤務・就寝時間の変動)。
→ 対応:日中眠気、起床時頭痛、熟眠感欠如の有無。必要に応じ医療機関でPSG等。 - ホルモン・代謝:甲状腺機能低下、鉄欠乏(特にフェリチン低値)、血糖変動(低血糖様症状)、ビタミンB群・D不足。
→ 対応:採血での除外・補充。食事パターンの是正。 - 免疫・感染・炎症:慢性炎症、回復期のポストウイルス症状。
→ 対応:過労時の倦怠増悪、筋痛・微熱の有無。 - 精神・神経:不安・抑うつ、バーンアウト、ADHD/ASD特性に伴うエネルギー管理の難しさ、起立性調節障害・自律神経失調。
→ 対応:心理教育・行動活性化・負荷管理。 - 筋骨格・姿勢:猫背・スマホ首で胸郭が固く浅呼吸→酸素効率低下。
→ 対応:胸郭伸展・呼吸再学習で疲労感のベースを改善。 - ME/CFSに近い状態:6か月以上の強い疲労、労作後の増悪(PEM)、睡眠不良、認知困難、起立不耐。
→ 対応:「無理に鍛える」ではなく、ペーシング(配分)が基本。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 脾気虚:食後だるい、集中力低下、軟便・むくみ。甘い物や冷飲で増悪。
- 腎精不足(腎虚):疲労が長引く、腰膝だるい、耳鳴り、冷え、不眠。
- 肝鬱気滞:ストレスで波がある、胸脇の張り、ため息、PMS増悪。
- 血虚:顔色淡白、動悸、めまい・ふらつき、睡眠浅い、爪脆い。
- 痰湿困阻:頭重・体の重だるさ、雨天や湿度で悪化、食後眠い。
東洋医学では脾・腎・肝の虚や滞りが中核です。
個々の体質・生活リズムに合わせ、気血水の巡りを整え、「疲れやすさの土台」を作り替えるのが特徴です。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 脾気虚タイプ(消化弱く、日中だるい)
サイン:食後眠い、甘味・冷飲で悪化、むくみ、軟便、集中力低下。
鍼灸:足三里・中脘・脾兪・気海で補気し消化吸収を底上げ。
整体:横隔膜・肋椎関節・胸郭の伸展回復、腹腔内圧の最適化。
セルフ:よく噛む・温かい汁物・朝の軽い散歩。
② 腎虚タイプ(慢性化・回復に時間)
サイン:長引く倦怠、冷え、腰膝だるさ、夜間覚醒、耳鳴り。
鍼灸:腎兪・太渓・復溜・命門で「温め・養う」。
整体:骨盤帯の安定化、足部アーチ・腸腰筋の再教育。
セルフ:就寝前の足湯・ゆるいストレッチ、午前中の日光曝露。
③ 肝鬱気滞タイプ(波が大きい・ストレス増悪)
サイン:朝は動けるが午後〜夕方に重だるい、ため息、肩こり・頭痛。
鍼灸:太衝・期門・合谷・内関で疏肝理気・自律調整。
整体:胸椎の伸展・回旋回復、頚肩の筋膜連鎖を解放。
セルフ:1時間に1回の呼吸リセット(3-5-8呼吸)、歩行10分。
④ 血虚タイプ(栄養・睡眠不足の背景)
サイン:顔色淡い、めまい、動悸、不眠、爪が割れやすい。
鍼灸:三陰交・血海・心兪で養血安神。
整体:肩甲帯・胸郭の解放で末梢循環↑。
セルフ:鉄・タンパク・B群を意識、昼寝は15〜20分まで。
⑤ 痰湿タイプ(体が重い・頭がボーッ)
サイン:朝が特につらい、雨天で悪化、食後の眠気、むくみ。
鍼灸:豊隆・陰陵泉・中脘・天枢で痰湿をさばき代謝を促す。
整体:下肢ポンプ(ヒラメ筋・足趾)活性化、骨盤呼吸。
セルフ:就床3時間前はカフェイン・砂糖・アルコールを控える。
鍼灸・整体治療の有効性(臨床での実装ポイント)
- 自律神経の安定化:内関・百会・太衝・三陰交などで交感/副交感のバランス調整。整体で胸郭・横隔膜を解放し、呼吸性心拍変動(HRV)を高め、回復力の土台を作る。
- 睡眠の再構築:耳介・後頚部の過緊張リリース、入眠儀式(就寝前の呼吸・足湯)を個別処方。頚部筋緊張の軽減は睡眠の主観的質向上に寄与。
- 消化吸収の底上げ:中脘・天枢・足三里で胃腸の動きを整え、低栄養・低フェリチン様のだるさを間接サポート。
- 姿勢・運動連鎖:胸郭伸展・股関節伸展の再獲得で歩行効率↑→少ないエネルギーで動ける体に。
- ペーシング×段階的活動:「休み方」と「使い方」をセットでデザイン。頑張りすぎによる翌日の増悪を避け、少量高頻度で積み上げる。
※強い抑うつ・自殺念慮、発熱や急性の全身症状がある場合は、まず医療機関での鑑別を優先してください。
セルフケアと生活習慣(保存版チェックリスト)
- 睡眠の固定:起床時刻を固定→夜は自然に眠くなる。朝の太陽光3〜10分。
- 呼吸リセット:1時間に1回、鼻吸気3秒・止5秒・口呼気8秒を3〜5サイクル。
- マイクロ運動:ポモドーロ25分ごとに立ち上がり、肩甲帯・股関節を1分動かす。
- 栄養:毎食で手のひら1枚のタンパク+彩り野菜。間食はナッツや少量のドライフルーツなど。
- 水分・塩分:汗をかく仕事/トレーニング時は電解質を少量こまめに。
- 光・スクリーン:就床1時間前は強い光とSNSの刺激を避ける(ナイトシフト)。
- アルコール・カフェイン:午後のカフェインは原則NG、就寝3時間以内の多量飲酒は避ける。
- ペーシング:「今日は60%で終える」勇気。翌日の反動を作らない。



来院時にあなたに合ったセルフメニューを具体化します!
十二経脈病証からみた「慢性疲労・倦怠感」の治療法(主穴・随証)


十二経脈弁証での慢性疲労・倦怠感では脾・腎・肝を中心に、状況に応じて心・肺・督脈も加味します。
以下は治療設計の一例です。
1)足太陰脾経(消化・吸収・水分代謝)
所見:食後に強い眠気、むくみ、舌辺の歯痕、軟便・だるさ。
方針:健脾益気・運化水湿で栄養吸収とエネルギー産生を底上げ。
主穴:足三里・脾兪・中脘。
随証:三陰交(養血・調経)/豊隆(痰湿のさばき)/気海(補気)。
セルフ:よく噛む・温かい食事・就寝2〜3時間前は軽食まで/白湯を少量こまめ/朝散歩で体内時計を整える。
2)足少陰腎経(慢性化・冷え・回復遅い)
所見:長引く倦怠、腰膝だるさ、手足の冷え、睡眠が浅い。
方針:温補腎陽・滋陰で深層循環と回復力を底上げ。
主穴:腎兪・太渓・復溜・命門。
随証:三陰交(下肢循環)/関元(温補・元気の底上げ)。
セルフ:入浴(就寝2時間前、湯温40℃前後で10〜15分)→腹式呼吸3分→就寝/足首・骨盤周りの軽い体操で巡りを促す。
3)足厥陰肝経(ストレス・情動・筋緊張)
所見:疲労感の波が大きい、肩こり・緊張性頭痛、胸脇の張りやため息。
方針:疏肝理気・養血柔筋で情動ストレスと筋緊張を同時に緩める。
主穴:太衝・期門。
随証:合谷(頚肩のこわばり)/内関(情動・吐き気)/百会(自律の総合調整)。
セルフ:「3-5-8呼吸」(3秒吸って5秒止めて8秒吐く)を2〜3分×2回/日/画面作業は20-20-20ルールで眼精・肩こりを予防。
4)手厥陰心包経・督脈(睡眠・自律神経)
所見:入眠困難・中途覚醒、動悸、不安・焦燥、天候や気圧で悪化。
方針:安神定志・調整督脈で交感優位を鎮め、睡眠/覚醒リズムを再構築。
主穴:内関・神門・百会・大椎。
随証:安眠(耳穴)/太渓(腎陰のサポート)/風池(後頚部の緊張)。
セルフ:就寝前90分の照明ダウン・デジタル断食/首後面の温罨法10分→横隔膜呼吸で入眠をサポート。
ツボ選択の流れ:①増悪因子(睡眠・食事・ストレス・天気・月経)→②体質(脾/腎/肝)→③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→④刺激量(急性は軽刺激、慢性は温補)→⑤セルフ(睡眠衛生・呼吸・歩行・入浴)を併用。
茨城県古河市での「慢性疲労・倦怠感」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、慢性疲労・倦怠感(脾気虚・腎虚・肝鬱・血虚・痰湿タイプなど)に対し、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合。
無理のない範囲での呼吸・歩行トレーニングや、栄養・睡眠・ストレスマネジメントの指導も行い、「再発しにくい体」を一緒に作ります。
- 鍼灸:自律神経の安定、消化吸収の底上げ、末梢循環の改善。
- 整体:胸郭・横隔膜・骨盤帯の連動回復、呼吸効率↑で疲労感の底下げ。
- あん摩マッサージ指圧:副交感優位を促し、深い休息を引き出す。
- 教育・再発予防:睡眠・栄養・運動・ペーシングを個別処方。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「検査は異常なしなのに疲れが抜けない」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


慢性疲労・倦怠感は「頑張れない自分」を責めやすく、さらに自律神経が乱れる悪循環を招きます。
正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活と噛み合うセルフケアで、少しずつでも「回復しやすい体」に変えていくことは十分に可能です。
「検査は異常なしと言われた」「薬を増やしたくない」「朝がとにかくつらい」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「疲労の原因」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



重だるさから解放され、日常を安心して楽しみましょう!
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