
顔の片側が動かない、笑うとゆがむ、目が閉じにくい・乾く——これって顔面神経麻痺(ベル麻痺)?
こんな悩みを解消します。



こんにちは、治療家まっちです!
本記事では顔面神経麻痺(ベル麻痺/末梢性)を、西洋医学のガイドラインと研究、そして東洋医学(中医学・経絡)から整理。鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるか、セルフケア、受診の目安までを保存版としてまとめました。
ベル麻痺は、突然片側の顔が動きにくくなる末梢性顔面神経麻痺の代表。発症72時間以内のステロイド投与が回復率を高めることが示され、抗ウイルス薬は重症例では併用を検討(単独では有効性不十分)。
重度や非典型例、耳介の水疱を伴うラムゼイ・ハント症候群では抗ウイルス薬+ステロイドの併用が一般的です。
茨城県古河市で鍼灸院・整体院をお探しの方の参考にもなります。
注意(レッドフラッグ):前額(おでこ)が動くのに口元だけ曲がる=中枢性(脳卒中)の疑い/ろれつ障害・手足の脱力・視野異常・激しい頭痛/耳介の水疱・激痛(ラムゼイ・ハント)/耳の中耳炎症状・発熱/角膜が閉じられず激しい乾燥・痛み——至急に医療機関へ。
顔面神経麻痺(ベル麻痺)を根本改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


ポイント:顔面神経麻痺は初期(発症〜72時間)の医療対応が最優先(ステロイド、必要時抗ウイルス、眼の保護)。そのうえで、顔面運動学習(表情筋の再教育)、頚・側頭・咬筋の滑走改善、自律神経・睡眠の最適化を組み合わせると予後が良好。House–Brackmann(HB)スケールで重症度を評価しながら進めます。
※AAO-HNSF/AANなどのガイドラインは、正確な診断・早期の薬物療法・眼の保護・非侵襲的リハを中核に据えています。改善が3か月で不十分な場合は専門医へ。
西洋医学と東洋医学からみた顔面神経麻痺


西洋医学的な要点(ガイドライン・研究)
- 診断:末梢性は額もしわ寄せ不能・完全閉眼困難。HBスケールで重症度判定。必要に応じENoG/EMGで予後評価。
- 急性期治療:72時間以内のステロイド推奨。抗ウイルスは重症または完全麻痺で併用を検討、単独推奨は弱い。
- 眼の保護:人工涙液・眼軟膏・就寝時テーピング・サングラス等で角膜障害を防ぐ。
- 理学療法:表情筋エクササイズ/ミラー療法/神経筋再教育が回復や左右差の改善に寄与。近年の系統的レビューで有望性。
- ラムゼイ・ハント:耳介疱疹+激痛。抗ウイルス+ステロイドを速やかに。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 風寒外襲・痰湿阻滞:寒冷や湿で経脈が塞がれ、顔面の「気血水」が滞り麻痺に。
- 肝鬱血瘀:ストレス・食いしばりで側頭〜咬筋が緊張、巡りが低下。
- 腎虚:回復力の低下・遷延化。
- 関与経脈:足陽明胃経・手陽明大腸経・足少陽胆経・手少陽三焦経・手太陽小腸経・督脈。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 急性期(発症〜72時間)
サイン:突然の顔の動かしづらさ、耳周囲痛、味覚低下、涙量変化。
対応:医療優先(ステロイド±抗ウイルス、眼保護)。無理な強圧マッサージや過剰電気刺激は回避し、安静位練習や痛みの少ない温罨法から。
② 角膜暴露リスクが高い
サイン:閉眼不全、ゴロゴロ感、しみる。
対応:人工涙液・眼軟膏・夜間テーピング・日中はサングラスで保護。必要時は眼科併診。
③ ラムゼイ・ハント疑い(耳介の疱疹・激痛)
サイン:耳介/外耳道の水疱、強い耳痛、めまい・難聴を伴うことも。
対応:抗ウイルス+ステロイドの早期併用、疼痛管理、リハは軽刺激から段階的に。
④ 回復期(2〜12週)
サイン:徐々に動きが戻る/左右差・こわばりが残る。
対応:表情筋の選択的収縮→協調運動へ。ミラー療法、弱刺激の鍼灸で循環・神経筋協調を促す。
⑤ 慢性期・病的共同運動(シンキネシス)
サイン:目を閉じると口角が動く等の連動。
対応:表情筋の抑制+促通の再教育、必要に応じボツリヌス治療を医療と連携。鍼灸は過緊張部の鎮静と低下部の促通を分けて行う。
受診の目安:進行する顔面痛・重度麻痺、発症3か月で改善乏しい、角膜障害の兆候、耳介疱疹や難聴・めまいの併発——専門医へ。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- 表情筋リハ:顔面運動療法・ミラー療法・神経筋再教育は機能や左右差の改善に有望(近年のSR/レビュー)。
- 鍼灸:短期機能改善や回復率向上を示す報告が増加する一方、研究の質と異質性に課題——補完療法として併用が妥当。
- 温熱・電気:過剰刺激はシンキネシス誘発の懸念。専門家の下で弱刺激・段階的に。
- 医療との役割分担:急性期は薬物+眼保護、回復期はリハ+補完療法、3か月改善乏しければ専門紹介。
※ガイドラインの骨子は「早期薬物療法」と「眼の保護」。当院の鍼灸・整体・リハはそれを補完し、回復力と機能の再学習を後押しします。
セルフケアと生活習慣(保存版)
- 眼の保護:人工涙液(昼)・眼軟膏(夜)・就寝時テーピング・日中サングラス。
- 安静位:眉間を上げず、口角だけ軽く意識して“ゆるく左右対称”を作る練習を1日数回。
- ミラー療法:鏡を見ながら、小さな動き→ゆっくり→対称を守って10回×2。
- 温罨法:入浴後に側頭・頬の軽い温め→そっと表情筋ストレッチ。
- 睡眠とストレス:就寝前の画面オフ・呼吸法(4秒吸って6秒吐く×3分)。



来院時は、あなたの症状に合わせて“続けられる分量”へ落とし込みます!
十二経脈病証からみた「顔面神経麻痺」の治療法(主穴・随証)


各経脈を〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉で統一。急性は軽刺激・温補、回復期は選択的促通を重視します。
1)足陽明胃経(頬・口角・咬筋ライン)
所見:口角下垂、食べ物がこぼれる、頬のだるさ。
方針:咬筋〜口輪筋の滑走改善と口角の選択的挙上を促す。
主穴:下関・頬車・地倉。
随証:四白(眼窩下の違和感)/内庭(熱)/合谷(上焦疏通)。
セルフ:鏡前で“口角だけを小さく”上げる練習×10、頬の温罨法。
2)手陽明大腸経(鼻翼・口周・前面ライン)
所見:鼻翼の動きが弱く、吹く・吸うが不器用。
方針:鼻翼・口唇の対称運動を再学習。
主穴:迎香・合谷・曲池。
随証:禾髎/巨髎。
セルフ:ストローでの軽い吸気・呼気(左右差が出ない範囲で)。
3)足少陽胆経(側頭・眉・眼輪筋)
所見:額しわ寄せ困難、まぶた閉じにくい、側頭の緊張。
方針:側頭筋のトーンを下げ、眼輪筋の閉瞼を促通。
主穴:陽白・懸顱・風池。
随証:太衝(疏肝)/外関(側頭の緊張)。
セルフ:まぶた“そっと閉じる”練習10回×2、側頭の円マッサージ30秒。
4)手少陽三焦経(耳前後・関節包・リンパ)
所見:耳前後の張り、耳鳴り/耳閉感を伴うことも。
方針:耳前後の鬱滞を解消し、表情筋の滑走とリンパ還流を促す。
主穴:翳風・耳門・外関。
随証:聴宮/完骨。
セルフ:首肩の温罨法、軽い側屈ストレッチ各20秒。
5)手太陽小腸経(頬骨・下顎角〜頚側)
所見:頚こりと連動して頬の強張り、振り向きで顔のこわばり。
方針:肩甲帯と頚回旋の滑走改善で顔面への牽引を減らす。
主穴:顴髎・天窓・肩外兪。
随証:後渓(頚可動)/天宗(肩甲間部)。
セルフ:壁スライド8〜10回×2、頚の痛み手前で回旋。
6)督脈(姿勢・自律・睡眠)
所見:夜間の緊張・浅眠で回復が遅れる。
方針:姿勢と自律の安定で回復力を底上げ。
主穴:百会・風府・大椎。
随証:神門(安神)/内関(胸悶・不安)。
セルフ:就寝1時間前の入浴→保温→呼吸3分(4秒吸って6秒吐く)。
ツボ選択テンプレ:①誘因(寒冷/ストレス/感染)→②部位(額・眼・頬・口角)→③主穴2〜3+随証1〜2→④急性は軽刺激、回復期は促通+抑制→⑤セルフ(眼保護・ミラー療法・睡眠)。



「局所×遠位」「姿勢×呼吸」をセットにすると、回復が加速します。
茨城県古河市での顔面神経麻痺施術|あはき整体-治療院


- 鍼灸:表情筋の過緊張を鎮静、低下筋をやさしく促通、側頭〜頚肩の滑走を改善。
- 整体:頚椎・胸郭・肩甲帯の連動を回復し、神経の“すべり”と血流を後押し。
- リハ設計:HBスケールに応じた鏡前エクサ、眼保護・睡眠・呼吸を“続けられる分量”で処方。
- 医療連携:角膜障害・重症例・3か月改善乏しければ専門医と連携します。
\24時間受付中/



「食べる・話す・笑う」を取り戻すために、丁寧に伴走します。
さいごに


顔面神経麻痺は、初期の医療対応(薬物・眼保護)と、回復期のリハ+鍼灸・整体の二段構えで、機能回復と後遺症の最小化を目指せる症状です。
ガイドラインが示す原則に沿い、やさしい選択的運動、頚・側頭の滑走改善、姿勢と睡眠の再設計を積み重ねれば、多くの方で表情のコントロールが戻ってきます。焦らず、でも確実に整えていきましょう。
「発症したばかりで不安」「目が乾いてつらい」「左右差やピクつきが残る」——ひとりで抱え込まずご相談ください。あなたの生活に合わせた“現実的で続けやすいプラン”をご提案します。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの顔面神経麻痺の原因と段階に合わせて、オーダーメイドで伴走します。



表情に、もう一度、自分らしさを。
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