
突然の腹痛と下痢、トイレから離れられない…外出や仕事が怖い。検査で「異常なし」と言われても、この“下痢の繰り返し”をなんとかしたい!
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
下痢はひとつの病名ではなく、感染(食中毒・ウイルス)、腸-脳相関(IBS-D)、胆汁酸性下痢(BAD)、薬剤・食事、吸収障害、炎症(IBD・顕微鏡的大腸炎)など多因子が関与する「からだ全体の問題」です。
西洋医学の最新ガイドラインと東洋医学の弁証を統合し、日常で続けられるプランに落とし込みます。
検査では異常が見つからないのに「朝の通勤前が一番つらい」「会議前に必ずトイレ」「食後すぐお腹がゴロゴロ」——そんな声を多く伺います。本記事では急性〜慢性の下痢を整理し、受診の目安からセルフケア、鍼灸・整体の役割まで網羅します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
下痢を根本から改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


まず押さえたいのは“見逃してはいけないサイン(レッドフラッグ)”。これに当てはまる場合は、鍼灸・整体より先に医療機関での評価を優先します。
至急受診の目安:血便・黒色便、体重減少、持続する夜間下痢や発熱、貧血、低アルブミン、炎症性腸疾患や大腸がんの家族歴、4週間以上続く慢性の水様性下痢——炎症(糞便カルプロテクチン)、感染、胆汁酸性下痢などの鑑別を含む検査が推奨。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「下痢」


西洋医学的な代表病態と要点
- 急性下痢(感染性):多くはウイルス性。経口補水(ORS)が基本、重症や血便・高熱では培養/迅速検査と適切な抗菌薬選択。抗生物質の不必要な使用は避ける。
- 過敏性腸症候群・下痢型(IBS-D):腹痛+便通異常(ローマIV)。低FODMAPの限定的試行や薬物療法(エルクサドリン、リファキシミン、ロペラミド、アロセトロン、TCA等)を状況により選択。
- 胆汁酸性下痢(BAD):回腸疾患/切除、胆汁酸過剰産生などで起こる慢性水様性下痢。SeHCATや血清C4の評価、利用不可なら胆汁酸吸着薬の治療的試行が推奨。
- 二次性下痢:薬剤(メトホルミン・Mg製剤・抗生物質など)、甲状腺機能亢進、膵外分泌不全、乳糖/果糖不耐、顕微鏡的大腸炎、セリアック病などを鑑別。必要に応じて検査選択。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 脾虚泄瀉:食後に下しやすい・倦怠・むくみ。
- 肝気犯脾:緊張・ストレスで悪化、朝の差し込み、ガス。
- 湿熱下注:臭気の強い下痢、肛門灼熱、舌苔黄膩。
- 腎陽虚:冷え・早朝の泥状便、慢性化。
東洋医学では、脾胃・肝・腎と気血水のバランス、胆経・脾経・胃経・任督など経脈の巡りを整え、局所(腸)と全身(自律神経・睡眠・情動)を同時に立て直します。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 急性下痢(感染性)/発熱・嘔気・水様便
サイン:突然の水様便・嘔気・腹痛、軽度発熱。
施術:急性期は刺激最小、脱水予防の指導(ORS)と安静・衛生。
鍼灸:中脘・天枢・合谷・内関・梁丘、背部は膈兪〜脾兪の緊張を鎮める。
補足:血便・高熱・重度脱水・免疫不全は医療機関へ。抗生剤は適応例に限定。
② IBS-D(過敏性腸症候群・下痢型)/朝・会議前の差し込み
サイン:腹痛が排便で軽快、ストレスや特定食品で増悪、4週間以上の反復。
施術:横隔膜呼吸と骨盤底の協調、胸郭〜骨盤の連動を整え自律神経を安定。
鍼灸:天枢・大巨・合谷・内関・太衝・上巨虚。
エビデンス:低FODMAPの限定的試行(4〜6週→段階的再導入)、薬物はエルクサドリン/リファキシミン/ロペラミド/アロセトロン/TCAなどを症状・禁忌で選択。
③ 胆汁酸性下痢(BAD)/食後すぐの水様便・朝優位
サイン:脂っこい食事で増悪、食後の切迫感、ガス・腹鳴。
施術:腹圧・横隔膜の過緊張を緩め、胆経〜脾経の巡りを整える。
鍼灸:期門・日月・章門・太衝・陰陵泉・天枢。
補足:検査(SeHCAT/C4)が無ければ、胆汁酸吸着薬の治療的試行が国際指針で示唆。
④ 食物不耐(乳糖・果糖)/ガス・音・膨満を伴う
サイン:乳製品・果糖(果汁・蜂蜜)で悪化。
施術:食事リズムの調整、呼吸×姿勢で小腸の通過を整え、腸管ガスの停滞を減らす。
鍼灸:中脘・天枢・足三里・豊隆・公孫。
補足:必要に応じて呼気試験や段階的除去→再導入を検討(栄養士伴走推奨)。
⑤ 二次性・炎症性の可能性(薬剤・IBD・顕微鏡的大腸炎など)
サイン:夜間下痢・血便・体重減少、発熱、NSAIDsやPPI・SSRI等の薬剤歴。
施術:医療機関連携のもと、刺激を最小化して全身の回復をサポート。
鍼灸:症状に応じ選穴(中脘・天枢・合谷・太衝・三陰交など)。
検査:糞便カルプロテクチン/ラクトフェリン、血液、必要に応じ内視鏡。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- 感染性下痢:管理の基本は経口補水(ORS)と重症例の的確な検査・抗菌薬選択。
- IBS-D:ACG 2021は低FODMAPの限定的試行を推奨。AGA 2022はエルクサドリン/リファキシミン(再投与可)/ロペラミド/アロセトロン/TCAなど薬物選択を整理。
- 胆汁酸性下痢:BSGはSeHCAT/C4での評価、未整備なら胆汁酸吸着薬の治療的試行を推奨。
- 食事・栄養:低FODMAPは4〜6週間の制限→段階的再導入→個別化が実践手順。専門家の伴走が望ましい。
※血便・体重減少・持続する夜間下痢・発熱などの赤旗サインがある場合は、まず医療機関での鑑別(炎症・感染・悪性・胆汁酸性下痢など)を優先してください。
セルフケアと生活習慣の工夫(保存版)
- 経口補水(急性期):500mlの水に砂糖と塩を適切比で溶かす市販ORSが安全。脱水サイン(口渇・尿減少・立ちくらみ)に注意。乳幼児・高齢者は特に早めの補水。
- 低FODMAPの進め方(IBS-D):4〜6週のみ制限→段階的再導入で「食べられる量」を見つける。独学の長期制限は栄養低下に注意。
- 腸と自律神経:起床後の自然光+呼吸(4-2-6)、“少量高頻度”の歩行。睡眠は起床時刻固定を最優先。
- 冷え・腹圧:お腹を締め付けない服、下腹部を温める。食後すぐの強い前屈は避ける。
- 薬との付き合い方:ロペラミドは救急用に。エルクサドリンは胆嚢摘出後/大量飲酒者で禁忌。過度な整腸薬・抗生剤の常用は避ける。



来院時にあなたの体質・生活リズムに合わせた「下痢に強い日常」を具体化します!
十二経脈病証からみた「下痢」の治療法(主穴・随証)


下痢は、足太陰脾経・足陽明胃経・足厥陰肝経・任脈・督脈・手厥陰心包経・手少陽三焦経・足少陽胆経の失調として現れやすい症状です。以下は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉で使える実践テンプレートです。
1)足太陰脾経(脾虚泄瀉)
所見:食後に下しやすい、倦怠、軟便。
方針:健脾益気・温陽利水・升清固摂で吸収と水分代謝を整える。
主穴:天枢・大巨・足三里・三陰交。
随証:陰陵泉(利水)/中脘(消化)。
セルフ:温かい食事・白湯を少量こまめ/冷飲・甘味・脂質の摂り過ぎを控える/よく噛んで腹八分目。
2)足厥陰肝経(肝気犯脾)
所見:緊張・ストレスで増悪、腹痛・ガス、便秘と下痢が交代。
方針:疏肝理気・和中止痛で気の停滞を解き蠕動を安定。
主穴:太衝・期門。
随証:内関(情動・悪心)/合谷(上半身の緊張)。
セルフ:「4-6呼吸」(4秒吸って6秒以上吐く)を2〜3分×2回/日/腹部を時計回りにやさしく撫でるセルフマッサージ。
3)足陽明胃経(湿熱・食後すぐの切迫感)
所見:脂っこい食事・冷たい飲料で悪化、肛門灼熱、腹部膨満。
方針:清熱化湿・和胃降逆で湿熱と気逆を鎮める。
主穴:中脘・梁丘・足三里・内庭。
随証:豊隆(痰湿)/公孫(胃気の逆)。
セルフ:冷飲・唐辛子・高脂質の連続を避ける/食間に白湯/就寝2〜3時間前の飲食は控える。
4)任脈・督脈(自律・姿勢の乱れ)
所見:みぞおち〜背部のこわばり、姿勢不良、睡眠不足で悪化。
方針:寛胸理気・温通督脈・整息で自律の過敏を鎮める。
主穴:巨闕・膻中・百会・大椎。
随証:膈兪・肝兪(背部から内臓機能を底上げ)。
セルフ:胸郭伸展ストレッチ30秒×2/鼻呼吸+長い呼気で迷走神経を活性化/就寝90分前の照明ダウンとデジタル断食。
5)手厥陰心包経・手少陽三焦経(自律・腸管運動の調整)
所見:ストレスで下痢しやすい、動悸・不安、手足汗、冷えで悪化(過敏性腸症候群様)。
方針:安神定志・疏通三焦・調中で交感優位を鎮め腸運動を整える。
主穴:内関・郄門・外関。
随証:百会(総合調整)/神門(入眠)/風池(後頚部緊張)。
セルフ:就寝2時間前の入浴40℃×10–15分→腹式呼吸3分/「3-5-8呼吸」を就寝前に1〜2セット。
6)足少陽胆経(右季肋の張り・脂質感受性)
所見:油もの・外食で悪化、右季肋部の張り、口苦、朝の軟便。
方針:疏肝利胆・清熱燥湿で胆経ラインの滞りを解く。
主穴:陽陵泉・胆兪・日月(GB24)。
随証:太衝(疏肝)/蠡溝(側腹の張り)。
セルフ:脂質は小分けに摂る/食事日誌で誘因を可視化/食後10〜15分の軽い歩行。
ツボ選択の流れ:①誘因(食事/冷え/緊張/睡眠)→ ②部位(心窩部/下腹/背部/側腹)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(急性期は軽、慢性は温補)→ ⑤セルフ(経口補水〈少量頻回〉・消化にやさしい食事・呼吸・睡眠・食後の軽い歩行)を併用。
茨城県古河市での「下痢」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、急性下痢〜IBS-D・胆汁酸性下痢・食物不耐・二次性下痢まで、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合。
呼吸×姿勢×腹圧×骨盤底の連動を整え、「再発しにくい腸のリズム」をつくります。
必要に応じて医療機関と連携(糞便カルプロテクチン、感染検査、胆汁酸性下痢の評価、栄養相談)。
- 鍼灸:自律神経の安定、腸管運動と微小循環の改善、腹部の過緊張を鎮める。
- 整体:横隔膜・胸郭・骨盤の協調で食後の切迫感を軽減。
- あん摩マッサージ指圧:腹部の滑走性を高め、迷走神経トーンを底上げ。
- 教育・再発予防:ORSの使い方、低FODMAPの段階導入、冷えと睡眠の整え方。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「検査は異常なしなのに辛い」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


下痢は生活の質を下げ、外出や仕事・育児に影響しやすい症状です。正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活と噛み合うセルフケアで、再発しにくい腸へ整えることは十分に可能です。
「薬だけに頼りたくない」「食後・朝が怖い」「外出が不安」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「下痢の原因」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



腸のリズムを取り戻し、安心して外出できる毎日へ!
コメント