
何日も出ない、コロコロ硬い、出し切った感じがしない…そんな便秘のツラさ。病院で「様子見」と言われたけど、この不快感をどうにかしたい!
そんなお悩みを、鍼灸・整体の視点から整理し、改善に向けた具体策をお伝えします。



こんにちは、治療家まっちです!
便秘は単に「出ない」だけの話ではありません。
大腸の運動(輸送・収縮)・骨盤底の協調(排出)・腸内環境・自律神経・生活リズム・薬剤影響など、複数要因の重なりで起こるからだ全体の不調です。
最新の国際ガイドラインと東洋医学の弁証を統合し、日常で続けられる解決策に落とし込みます。
「何をやってもスッキリ出ない」「腹部の張り・ガスで集中できない」「いきむとめまいがする」——そんな声を多く伺います。今日は機能性便秘/慢性特発性便秘(CIC)を中心に、原因・対策・治療の全体像をわかりやすく解説します。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つ、地域密着の実践情報を盛り込みました。ぜひ最後までご覧ください。
便秘を根本から改善|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


はじめに押さえたいのが“見逃してはいけないサイン(レッドフラッグ)”。以下に当てはまる場合は、鍼灸・整体より先に医療機関での評価を優先してください。
至急受診の目安:便に血が混じる(血便)・黒色便、原因不明の体重減少・貧血、発熱、夜間も持続する腹痛、急な便秘の出現(特に高齢者)、大腸がんの家族歴・炎症性腸疾患歴など。これらは内視鏡や血液検査を含む評価の適応です。ガイドでは、赤旗があれば器質疾患の除外を優先することが基本とされています。



では、さっそく見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた「便秘」


西洋医学的な代表病態と要点
- 慢性特発性便秘(CIC):器質的異常がない慢性便秘。薬理治療の推奨度はPEG・ナトリウムピコスルファート・リナクロチド・プレカナタイド・プルカロプリド=強推奨、食物繊維(特にサイリウム)・ラクツロース・センナ・酸化マグネシウム・ルビプロストン=条件付き推奨。
- 排出障害型(骨盤底協調不全/DD):いきみに対し肛門括約筋が緩まず「出口」が開かないタイプ。バイオフィードバック療法が第一選択で、下剤より有効とする報告が多数。
- 緩徐輸送型(STC):大腸全体の運動低下で腸管通過が遅いタイプ。薬理治療や行動療法、稀に機能検査を踏まえた手術が検討される。
- 二次性便秘:薬剤(抗コリン薬・オピオイド・鉄剤・Ca拮抗薬など)、代謝性(甲状腺機能低下・高Ca血症)や神経疾患などの背景を評価。
東洋医学(中医学)的な捉え方
- 燥熱便秘:口渇・便が硬い・腹部張満。辛い・油っこい食で悪化。
- 気虚便秘:いきむ力が弱い、疲労感、息切れ、汗。
- 気滞便秘:ストレスで悪化、ガス・腹痛、胸脇の張り。
- 陽虚便秘:冷え、朝つらい、温めると楽、下腹部の冷感。
東洋医学では、大腸経・脾胃経・肝経・腎経・任督脈のバランスと気血津液の巡りを整えることで、輸送(動かす)×排出(開く)の両輪を回します。
局所だけでなく呼吸・姿勢・自律神経まで整えるのが特徴です。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① 慢性特発性便秘(CIC)/硬便・残便感
サイン:排便回数が少ない、硬便(BS1-2)、強い怒責、出し切れない感覚。
施術:腹圧の最適化(鼻呼吸・横隔膜活性)、胸郭伸展と骨盤底の協調練習、腹部の滑走性改善。
鍼灸:天枢・大巨・気海・関元・足三里・合谷・公孫。
補足:薬理治療はPEG→マグネシウム/ラクツロース→ビサコジル/ピコスルファート(短期/レスキュー)→ルビプロストン/リナクロチド/プレカナタイド→プルカロプリドの段階的選択が推奨。
② 排出障害型(骨盤底協調不全/Dyssynergic Defecation)
サイン:強くいきんでも出ない、指での補助、会陰部の重だるさ。
施術:直腸・肛門のリラックス学習、呼気時の骨盤底弛緩、トイレ姿勢(膝上げ台)・排便リズムの再学習。
鍼灸:天枢・次髎・大腸兪・百会・合谷・支溝(SJ6)。
エビデンス:バイオフィードバック療法が第一選択で、下剤より優れるRCT/レビューが複数報告。
③ 緩徐輸送型(Slow Transit)/全体が動かない
サイン:便意が弱い・数日に1回しか出ない・膨満。
施術:歩行と体幹回旋、腸管マッサージ、起床後の温飲で胃結腸反射を引き出す。
鍼灸:足三里・上巨虚・中脘・大横・豊隆・三陰交。
補足:難治例は機能検査(通過時間・直腸肛門機能)や外科的選択肢の検討は評価を尽くした後に限定的。
④ 薬剤性・二次性便秘/背景疾患の精査が先
サイン:新規薬剤開始後の悪化、甲状腺機能低下・高Ca血症・糖尿病・神経疾患の合併。
施術:医療機関連携のうえ生活・姿勢・呼吸の調整、腹部の循環改善。
鍼灸:個別に選穴(中脘・天枢・大腸兪・太渓など)。
根拠:WGO 2025は二次性の鑑別と段階的アプローチを強調。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- 薬理ガイドライン(2023 AGA/ACG):PEG・ピコスルファート・リナクロチド・プレカナタイド・プルカロプリドは強い推奨、サイリウム・ラクツロース・センナ・酸化Mg・ルビプロストンは条件付き推奨。酸化Mgとセンナをエビデンスに基づく治療として初めて明確化。
- 骨盤底協調不全(DD):バイオフィードバックが第一選択で、下剤より有効とする試験・レビューが多数。
- 鍼灸:重度の機能性便秘で、電気鍼が排便回数(CSBM)を有意に増やすランダム化試験(JAMA/Ann Intern Med)や高齢者・オピオイド誘発便秘での改善報告。補完療法として併用価値。
- 生活介入:食物繊維(特にサイリウム)20–30g/日へ段階導入、十分な水分、規則的運動などの段階的アプローチが推奨。
※赤旗サイン(血便・体重減少・貧血・家族歴など)がある場合は、まず医療機関での鑑別(内視鏡等)を優先してください。
セルフケアと生活習慣の工夫(保存版)
- 食物繊維:サイリウムを中心に20–30g/日へ徐々に増やす(数週間かけて)。水分もセットで。ガスは増えやすいので少量から。
- 水分・タイミング:起床後の温かい飲み物→胃結腸反射を活用。朝食後〜午前中にトイレ時間を確保。
- 姿勢と腹圧:排便時は足台で膝を上げ、前屈気味に。息を吐きながら力まず骨盤底を緩める。
- 運動:“少量高頻度”の歩行・体幹回旋・スクワット。デスクワークでは60–90分ごとに立ち上がる。
- 薬との付き合い方:酸化Mgや便秘薬はガイドに沿って選択・用量調整。長期は医療者と定期的に見直し。
- 食の工夫:白→茶色(全粒粉・雑穀)、果物は皮ごと・種子類も活用。脂質と水溶性繊維の組合せで滑りを促す。
- 排便の「型」づくり:起床→光を浴びる→朝食→トイレのルーティン。夜更かし・朝食抜きはNG。



来院時に体質・生活リズムに合わせた“出やすい型”を一緒に作ります!
十二経脈病証からみた「便秘」の治療法(主穴・随証)


便秘は腸そのものだけでなく、手陽明大腸経・足陽明胃経・足太陰脾経・足厥陰肝経・任脈・督脈の失調として現れます。
以下は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉での実践テンプレートです。
1)手陽明大腸経(排出障害・残便感)
所見:出し切れない、会陰の重だるさ、怒責が強い・時間がかかる。
方針:通腑行気・潤腸降逆で排出を促し、怒責依存を減らす。
主穴:天枢・大巨・大腸兪。
随証:支溝(通便)/合谷。
セルフ:朝起床→コップ1杯の白湯→腹式呼吸30〜60秒→骨盤前後傾運動10回→便意が弱ければ無理にいきまない(トイレは5分ルール)。
2)足陽明胃経(硬便・膨満)
所見:硬い便、ガス貯留、心窩〜下腹の張り。
方針:清胃理気・潤腸通便で膨満と硬便を解消。
主穴:足三里・上巨虚・中脘。
随証:豊隆(痰湿)/大横。
セルフ:水分1.5〜2L/日目安(心腎疾患は医師指導下)/可溶性食物繊維(オートミール・海藻)+オリーブオイル少量/腹部を時計回りに撫でるマッサージ。
3)足太陰脾経(気虚・冷え)
所見:いきむ力が弱い、むくみ、下腹の冷え、倦怠。
方針:健脾益気・温陽利水で推進力と体液代謝を回復。
主穴:脾兪・太白・三陰交。
随証:気海・関元(腹圧)/命門(温補)。
セルフ:温かい食事・白湯を少量こまめ/就寝2時間前の入浴40℃×10〜15分→腹式呼吸/ドローイン(3秒吸って5秒へこませ維持)。
4)足厥陰肝経(気滞・ストレス)
所見:ストレスで悪化、胸脇苦満、ガス・腹痛、便秘/下痢の交代。
方針:疏肝理気・和胃止痛で腸の蠕動リズムを整える。
主穴:太衝・期門。
随証:内関(悪心・自律)/合谷(上半身の緊張)。
セルフ:「4-6呼吸」(4秒吸って6秒以上吐く)を2〜3分×2回/日/肩甲帯ストレッチ・胸郭伸展で前かがみ姿勢をリセット。
5)任脈・督脈(みぞおち〜背部の緊張)
所見:姿勢不良、胸郭の硬さ、呼吸が浅い、腹圧が入りにくい。
方針:寛胸理気・温通督脈で呼吸と姿勢から内臓機能を底上げ。
主穴:巨闕・膻中・百会・大椎。
随証:膈兪・肝兪(背部から内臓機能のサポート)。
セルフ:座位は骨盤を立てる+足裏全接地/胸を開くストレッチ30秒×2/鼻呼吸+長い呼気で迷走神経を活性化。
ツボ選択の流れ:①誘因(生活・薬剤・冷え・ストレス)→ ②部位(心窩部/下腹/背部/会陰)→ ③主穴2〜3+随証1〜2(局所+遠位)→ ④刺激量(硬便は瀉法、気虚や冷えは補法+温め)→ ⑤セルフ(腹式呼吸・食物繊維・水分・朝のルーティン)を併用。
茨城県古河市での「便秘」施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、CIC・排出障害・緩徐輸送・薬剤性などの便秘に対し、ガイドライン準拠の考え方と東洋医学の経脈調整を統合。
呼吸×姿勢×腹圧×骨盤底を連動させ、「出やすい型」を作ります。必要に応じて医療機関と連携(便秘薬の最適化、機能検査、内視鏡)。
- 鍼灸:自律神経の安定、腸管運動と微小循環の改善、腹部の緊張緩和。
- 整体:胸郭伸展・横隔膜活性・骨盤底の協調でいきまない排便へ。
- あん摩マッサージ指圧:腹部の滑走性を高め、胃結腸反射を引き出す。
- 教育・再発予防:食物繊維の段階導入、朝のルーティン、トイレ姿勢・時間、運動と睡眠。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアからの来院も、お待ちしております。
「薬ばかりに頼りたくない」「出し切れない」という方のサポート。
公式LINEからご予約・ご相談いただけます。
\24時間受付中/



無理のない計画で一緒に整えましょう!
さいごに


便秘は生活の質を下げ、頭痛・肩こり・不眠・肌荒れ・食欲低下など「二次的な不調」を引き起こしがちです。正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活と噛み合うセルフケアで、再発しにくいカラダに整えることは十分に可能です。
「出すのが怖い」「出し切れない」「薬を減らしたい」——そんな方も諦めずに一度ご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの「便秘の原因」を見極め、オーダーメイドで伴走します。



“出る安心感”を取り戻して、毎日を軽やかに!
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