
「すぐ風邪をもらってくる」「季節の変わり目に毎回ダウン…」——小児が風邪をひきやすいと、家族も学業もペースが乱れがち。どう整えれば、かかりにくく・こじらせにくい体に育てられるのでしょう?
こんな悩みを解消します。



こんにちは、治療家まっちです!
本記事は、西洋医学(小児科ガイドライン・研究)×東洋医学(中医学・経絡)の二本柱で、家庭でできる免疫サポートから、当院(茨城県古河市)の鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧の活用までを体系的に解説します。
風邪はウイルス性上気道感染(URTI)が中心です。
手洗い・睡眠・運動・栄養・ワクチンといった“生活インフラ”の整備が第一です。
市販感冒薬は年齢制限に注意し、過信しないのが原則です。
注意(レッドフラッグ):呼吸が苦しそう(陥没呼吸/喘鳴の増悪)・ぐったり/水分がとれない・尿が極端に少ない・38℃以上の発熱が数日持続・唇や顔が紫いろ・反復する胆汁性嘔吐/血便・項部硬直——直ちに小児科へ。生後12か月未満の乳児の発熱は原則受診を。
小児が「風邪をひきにくい・長引かせにくい」土台づくり|茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】


西洋医学と東洋医学からみた「風邪をひきやすい」


西洋医学(小児科)の要点
- 手洗い&衛生:石けんと流水の手洗いは呼吸器感染のリスクを下げます(外出後・咳/鼻汁後・食前)。
- 睡眠:睡眠不足は感冒の罹患リスクを高める報告。年齢に合った睡眠を確保。
- 運動:6〜17歳は1日60分以上の中強度〜高強度の身体活動が推奨。
- 食事・はちみつ:1歳以上の夜間せきには、はちみつがOTC咳止めより有効というデータ。1歳未満には禁忌。
- 鼻ケア:生理食塩水の点鼻/鼻洗浄はURTI症状の軽減に役立つ可能性。
- サプリ/薬:プロバイオティクスはURTIの発症や日数を減らす可能性。ビタミンDは欠乏例で有益の示唆も、投与は医療判断で。市販感冒薬は年齢制限に注意。
東洋医学(中医学)の見立て
- 肺衛の不足(手太陰肺経):鼻水・咳が長引きやすい、朝夕に悪化。
- 脾気虚(足太陰脾経):疲れやすく風邪後に食欲が落ちる・治りが遅い。
- 腎陽/腎陰の偏り(足少陰腎経):冷えや寝汗で体力が戻りにくい。
- 心包・任脈の失調:緊張・睡眠の浅さ→免疫の波が乱れる。
- 三焦の滞り:鼻〜咽〜耳の「水の巡り」が悪く、くり返し鼻風邪。
タイプ別(家庭でできる)アプローチ
① 鼻風邪が長引くタイプ
対策:帰宅後の手洗い+鼻洗浄/点鼻生理食塩水、就寝前の加湿・体位(頭側を少し高く)。就寝2〜3時間前の飲食は控えめに。
② 夜間せき込みタイプ(1歳以上)
対策:温かい飲み物+はちみつ(年齢量の目安あり)、寝室の湿度管理、枕の角度調整。1歳未満ははちみつNG。
③ 学校・保育園でもらいやすいタイプ
対策:手洗いの“習慣化”を家庭と園で統一。ハンカチ/ティッシュの個人管理、共有ボトル飲みを避ける。
④ 風邪明けに体力が戻らないタイプ
対策:就寝・起床時刻を固定、日中に自然光と軽い外遊び(段階的に60分目標)、消化にやさしい温かい食事。:
市販薬の注意:OTCの咳止め・かぜ薬は4歳未満は推奨されず、4〜6歳は医師の指示が前提。6歳以上も用量厳守。抗生物質はウイルス性感冒に無効です。
鍼灸・整体はどう役立つ?(エビデンスと実装)
- 狙い:鼻〜咽頭の循環・自律神経・呼吸運動(横隔膜/胸郭)の協調を整え、「かかっても軽く・早く戻る」土台をつくる。小児は軽刺激・温補中心。
- 補助策:プロバイオティクスはURTI発症や日数の減少に寄与する可能性(製品・株で差)。ビタミンDは欠乏例中心に予防効果の示唆も、医療判断で。
- 家庭実装:はちみつ(1歳以上)、鼻洗浄、睡眠・運動・食事のリズム作りを併用。
セルフケア(保存版チェックリスト)
- 手洗い:歌1曲分(20秒以上)。外出後/咳や鼻を触った後/食前。
- 睡眠:年齢推奨に沿って固定化(寝る前30分は照明を落とす)。
- 運動:毎日60分、屋外で太陽光も浴びる。
- 鼻ケア:生理食塩水+やさしい鼻かみ練習。
- 栄養:温かい汁物/発酵食品/たんぱく質。サプリは医療と相談。
- 1歳以上の夜間せき:はちみつ少量+加湿。



“少量×反復×楽しく”続けられる形に。お子さん自身が「できた!」を積み上げると、免疫の波も落ち着きます。
十二経脈病証からみた「風邪をひきやすい(免疫サポート)」の治療法(主穴・随証)


各経脈は〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉で統一。小児は軽刺激・温補中心、ご家庭ケアの再現性を重視します。
1)手太陰肺経(鼻水・咳が長引く)
所見:透明鼻汁→色調が変わりにくい、朝夕の咳、乾燥で悪化。
方針:宣肺理気・鼻咽の巡り改善。
主穴:列欠・太淵・中府・肺兪。
随証:合谷(上焦の疏通)/孔最(急性咳)。
セルフ:帰宅後の手洗い・うがい、就寝時の加湿・鼻洗浄。
2)足太陰脾経(風邪後だるい・食欲低下)
所見:風邪が治っても食が細く、疲れやすい。
方針:健脾益気・水湿処理で回復基盤を整える。
主穴:足三里・陰陵泉・脾兪。
随証:天枢(便通)/中脘(消化)。
セルフ:温かい汁物から一口、就寝・起床の固定化。
3)足少陰腎経(冷え・寝汗で体力戻らず)
所見:手足が冷える/寝汗、朝のぐずり、長引きやすい。
方針:温補腎陽・滋陰潜陽で睡眠と代謝を安定。
主穴:太渓・復溜・腎兪。
随証:関元(温補)/三陰交(下肢循環)。
セルフ:腹巻・足湯、朝は光で起床→屋外で軽い運動。
4)手厥陰心包経・任脈(不安・浅眠でこじらせる)
所見:寝つき浅い・夜間覚醒、胸のつかえ。
方針:寧心安神・和中。
主穴:内関・郄門・気海。
随証:神門(睡眠)/膻中(胸の開放)。
セルフ:就寝前1〜2分の腹式呼吸、入浴→読書→消灯の儀式化。
5)手少陽三焦経(耳鼻咽の水はけ不良・むくみ)
所見:鼻閉・耳閉感、雨天で増悪、朝むくみ。
方針:疏通三焦・利水で上焦ドレナージ。
主穴:外関・中渚・翳風。
随証:豊隆(痰湿)/合谷(上焦疏通)。
セルフ:鼻洗浄と頬・耳前のやさしいリンパ流し、十分な水分。
選穴テンプレ:①誘因(睡眠/冷え/乾燥/園生活)→②部位(鼻・咽・胸)→③主穴2〜3+随証1〜2→④小児は軽刺激・温補→⑤家庭ケア(手洗い・睡眠・鼻ケア)とセットで。



“局所×遠位”+“生活インフラ”を同時に整えると、かかっても軽く、戻りが早くなります。
茨城県古河市での小児・免疫サポート|あはき整体-治療院


- 鍼灸:肺・脾・腎・心包・三焦を中心に軽刺激で自律/呼吸運動を整える。
- 整体:横隔膜/胸郭/頸部の滑走を整え、鼻〜咽のドレナージを促進。
- 家庭実装:手洗い・睡眠・運動・栄養・鼻ケアの“続けられる形”を一緒に設計。
- 医療連携:レッドフラッグや長引く例は小児科と協働。必要に応じて栄養/アレルギー/耳鼻科と連携。
\24時間受付中/



「よく眠り・よく動き・よく笑う」——免疫の波は生活のリズムで整います。ご家庭の現実に合わせて一歩ずつ。
さいごに


“風邪をゼロにする”は現実的ではありません。
でも、かかりにくく・重くならず・早く戻る体づくりは可能です。
手洗い/睡眠/運動/栄養/鼻ケアという生活インフラに、鍼灸・整体での自律と呼吸の調整を重ねる——この二本立てで、お子さまの毎日を支えます。迷ったら、まずはご相談ください。
「すぐもらってくる」「夜のせきで眠れない」「長引きやすい」——状況に合わせて、ガイドライン準拠×経絡調整で無理なく続けられるプランをご提案します。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、地域の小児の健康と学びの時間を守るために、オーダーメイドで伴走します。
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