疑問な人ビンのフタが開けづらい、赤ちゃんを抱き上げると親指の手首がズキッとする、朝は指がこわばってカクンと引っかかる――腱鞘炎はどうしたらいいの？
こんにちは、治療家まっちです！
そんな「痛み」と「使いづらさ」が仕事や家事・育児のペースを崩し辛いですよね。
本記事では腱鞘炎（手・前腕の屈筋・伸筋の滑走障害）を西洋医学×東洋医学の両面から整理し、鍼灸・整体・あん摩マッサージ指圧で何ができるかを具体化。タイプ別の原因と対策、セルフケア、受診目安、再発予防まで体系的にまとめました。
レッドフラッグ（要受診・要相談）：
・熱感・発赤・拍動痛・発熱を伴う化膿性腱鞘炎疑い（早期の医療介入が必要）
・外傷後からの急激な腫脹・変形・機能不全（骨折/靭帯断裂の鑑別）
・安静時・夜間に悪化する激痛、しびれと筋力低下を伴う神経障害（手根管症候群など）
・糖尿病・透析・リウマチ・甲状腺疾患など基礎疾患があり炎症が遷延する場合
・妊娠・産後、ステロイド内服中の感染リスクが高い場合
※該当時はまず医療機関での評価を優先してください。
腱鞘炎を根本から改善｜茨城県古河市の鍼灸・整体院【あはき整体-治療院】
腱鞘炎は反復負荷と回復不足が重なって、腱と腱鞘（トンネル）の間で滑走が悪くなり、摩擦・浮腫・炎症が持続する状態です。
典型はドケルバン病（狭窄性腱鞘炎）やばね指（弾発指）。背景には作業姿勢、握り込み・つまみ動作の偏り、産後/更年期のホルモン変化、糖代謝や甲状腺機能などの全身要因が関与します。
痛みの部位だけでなく、前腕・肩甲帯・体幹の使い方を整えることが、古河市（境・小山・結城・野木・栗橋含む）での仕事・家事・育児・スポーツを長く続けるうえで重要です。
西洋医学と東洋医学からみた「腱鞘炎」
西洋医学的な評価と要点
- 定義・代表疾患：狭窄性腱鞘炎（ドケルバン：短母指伸筋腱・長母指外転筋腱）、弾発指（A1滑車部）、前腕屈筋/伸筋腱の腱鞘炎。
- 鑑別：手根管症候群、母指CM関節症、TFCC損傷、骨折、関節リウマチ起因の滑膜炎、化膿性腱鞘炎。
- 評価：疼痛部位の圧痛、Finkelsteinテスト（ドケルバン）、弾発現象（ばね指）、握力・巧緻性、浮腫、皮膚温。
- 保存療法：負荷調整・作業姿勢の最適化、装具（スプリント）での安静相の確保、徒手療法と運動療法、必要に応じて医療機関での投薬・注射の検討。
- 注射・手術：症状が強い/長引くケースでは腱鞘内ステロイド注射や腱鞘切開術が選択されることがあります（適応は医師判断）。
- 再発予防：握り・つまみの持ち替え、親指の過外転を避ける道具選び、姿勢・呼吸・肩甲帯の使い方の再教育。
東洋医学（中医学）的な捉え方
- 弁証の軸：局所の気滞血瘀、過労による肝血不足や腎精不足、痰湿のうっ滞、寒冷曝露による寒湿の固着。
- 病機：反復負荷で「通じざれば痛む」。滑走面の微小損傷→循環低下→腫脹・疼痛→保護性のこわばりという悪循環。
- 治則：活血化瘀・疏経通絡・清熱消腫・温経散寒、体幹を含む運動連鎖の再構築。
症状タイプ別の特徴とアプローチ
① ドケルバン病（母指側の手首が痛い）
サイン：親指を包んで小指側へ曲げると手首橈側が鋭く痛む／抱っこ・ペットボトル開栓・スマホ連打で悪化。
施術：短母指伸筋・長母指外転筋の滑走回復、橈骨茎状突起周囲の浮腫軽減、前腕回外/回内の偏り是正。肩甲帯の下制・外旋を促し、親指過外転の代償を減らす。
鍼灸：陽渓・列欠・合谷・陽渓周囲の阿是穴、遠位に外関・手三里。
補足：短期は親指CM関節の過伸展を避けるスプリント併用、抱っこは前腕で支える。
② ばね指（弾発指：A1滑車部）
サイン：朝、指が曲がって伸びづらい／曲げ伸ばしでカクンと引っかかる／掌基部の圧痛。
施術：浅/深指屈筋腱の滑走改善、虫様筋・骨間筋の協調回復、把持時のDIP/PIP/MPの運動順序を再教育。
鍼灸：労宮・大陵・合谷・八邪、前腕屈筋群の圧痛点。
補足：夜間は軽いらせんテーピングでA1部の摩擦を抑制、痛みが強い時は家事・PCの反復数を半減。
③ 親指スマホ・ゲーム親指タイプ
サイン：片手保持＋親指操作で親指の付け根〜橈側手首が痛い／長時間のSNS・ゲームで悪化。
施術：把持圧の分散、母指球と前腕回外筋の過活動を抑え、示指・中指の分担を増やす。胸郭・頸の前方化を戻し、手首の背屈固定を減らす。
鍼灸：合谷・少商・太淵・列欠、前腕伸筋群のトーン調整。
補足：両手操作・音声入力へ切り替え、親指の到達距離を縮めるケースを採用。
④ 産前産後・更年期タイプ（ホルモン背景）
サイン：抱っこ・授乳姿勢・沐浴で悪化／夜間の抱き直しでズキッ。更年期では家事連続での再発。
施術：前腕だけでなく胸郭・骨盤底・横隔膜の協調を整え、肩甲帯で荷重を受けるフォームへ。
鍼灸：内関・神門・三陰交・太衝・合谷。
補足：授乳クッション・抱っこ紐の高さ調整、沐浴は肘を支点にし手首の偏荷重を避ける。
⑤ 職業性（キーボード・工具・調理）
サイン：長時間のタイピング・マウス、包丁・トング、ドライバー・ハンマー使用で前腕が張る。
施術：机と椅子の高さ、手関節の背屈角、肩甲帯のセットを見直し、掌屈/回外の固定化を解除。
鍼灸：曲池・手三里・合谷・外関、肩井・天宗で肩甲帯の余計な共同運動を抑える。
補足：リストレスト活用、ショートカット/フットペダル導入、作業は25分作業＋5分休憩のサイクルへ。
⑥ 代謝・内分泌関連（糖尿病・甲状腺・透析など）
サイン：左右多発・遷延しやすい・朝のこわばりが強い。
施術：局所炎症に配慮し低強度から、浮腫コントロールと滑走改善を優先。
鍼灸：全身の巡り（脾・腎）を底上げしつつ、局所は軽刺激。
補足：主治医と連携し、血糖・甲状腺機能・薬剤影響を確認しながら計画。
鍼灸・整体治療の有効性と研究報告
- ガイドラインの一般的立場：腱鞘炎はまず保存療法（負荷調整・装具・運動/徒手療法）。持続例で注射・手術が検討されます。
- 鍼灸の臨床報告：手指・手関節の疼痛や握力、機能スコアの改善を示す報告があり、痛みの軽減・滑走性の回復・筋緊張の調整に寄与し得ます。エビデンスの質にはばらつきがあるため、装具・行動調整・運動療法と統合して実装するのが実務的です（各学会声明・総説・レビューの一般論）。
- 臨床実装：①レッドフラッグ除外→②痛みの鎮静と滑走回復→③フォームと道具の最適化→④負荷漸増と再発予防→⑤セルフ継続の支援。
※感染・断裂・関節疾患が疑われる場合は除外優先。必要に応じて医療機関と連携します。
セルフケアと生活習慣の工夫
- 痛みの段階別：（急性）安静・冷却/圧迫・短期スプリント、荷重動作は代替手で。（亜急性〜慢性）温罨法で滑走促進、軽い可動域運動へ。
- 可動と滑走：指を一本ずつ根元から順に曲げ伸ばし、腱の滑走を意識。痛みゼロ〜違和感程度で止める。
- ストレッチ：前腕屈筋群・伸筋群をそれぞれ15〜20秒×3。痛みが出る手前で静止。
- テーピング：親指基部はらせん状に軽圧で支持。指はA1部の圧迫を避ける帯で摩擦低減。
- 作業環境：握りの太さを太くし把持圧を分散。マウスは掌全体で支え、手首の背屈固定を避ける。まな板・作業台の高さを肘90°前後へ。
- 休息設計：25分作業＋5分休憩、1〜2時間に1回は肩甲帯と胸郭を動かす。
- 全身条件：胸式優位を避け、4秒吸って6秒吐く呼吸で肩の余計な固定を解く。睡眠とたんぱく質・鉄・ビタミンD/亜鉛など栄養も意識。
あはきん来院時にあなた専用のセルフメニューに最適化します！
十二経脈病証からみた「腱鞘炎」の治療法
方針：「どの指・どの動きで痛むか」「時間帯・作業で悪化するか」から経脈を推定。局所（阿是穴）と遠位（連動点）を組み合わせ、〈所見/方針/主穴/随証/セルフ〉を明確化します。
1）手太陰肺経（母指橈側〜手首の痛み・ドケルバン型）
所見：母指外転・伸展で橈側手関節が痛む、つまみ動作で悪化。
方針：疏経通絡・清熱消腫、滑走性の回復。
主穴：太淵・列欠・少商。
随証：合谷・陽渓・外関、前腕伸筋群の阿是穴。
セルフ：親指の過外転を避ける握り方、軽い前腕伸筋ストレッチ。
2）手陽明大腸経（示指〜橈側前腕・つまみ・ねじりで悪化）
所見：瓶のふた開け・ドライバーで疼痛、Finkelsteinで痛み増悪。
方針：活血化瘀・筋膜連鎖の調整。
主穴：合谷・陽渓・手三里。
随証：曲池、肩髃、肩井。
セルフ：道具の柄を太くし把持圧を分散、作業合間に手首の屈伸を10回。
3）手厥陰心包経（掌側基部の弾発指・朝のこわばり）
所見：掌のA1滑車部の圧痛、カクンと引っかかる。
方針：活血・消腫、屈筋腱の滑走促進。
主穴：大陵・労宮・内関。
随証：八邪、合谷、前腕屈筋群の阿是穴。
セルフ：朝の温水浴後に一本ずつ根元から曲げ伸ばし、夜間は軽テーピング。
4）手少陽三焦経（手背〜橈側伸筋ライン・PC/マウスで悪化）
所見：長時間のマウス操作で手背が張る、手首背屈固定で増悪。
方針：疏経通絡・筋緊張の正常化。
主穴：外関・中渚。
随証：曲池・手三里、肩外兪。
セルフ：リストレスト導入、肘は体側に近づけ、背屈角を減らす配置へ。
5）手太陽小腸経（尺側手首〜小指側・握力低下）
所見：小指側の握りで痛む、工具・トングで悪化。
方針：通絡止痛・滑走回復。
主穴：後渓・腕骨。
随証：陽谷、支正、肩貞。
セルフ：掌全体で握る把持法に変更、工具は軽量化・柄を太く。
6）足太陰脾経（腫脹・むくみが強い・遷延化しやすい）
所見：長時間で腫れぼったく重い、糖代謝・甲状腺の既往。
方針：健脾化湿・活血化瘀。
主穴：三陰交・公孫。
随証：脾兪、足三里。
セルフ：塩分・間食の見直し、前腕のポンプ運動、就寝前の温罨法。
ツボ選択の流れ：①誘因（握る/つまむ/ねじる/タイピング）→ ②部位（橈側/尺側/掌側/手背）→ ③主穴2〜3＋随証1〜2（局所＋遠位＋連動）→ ④刺激量（急性は軽・慢性は温補/疏通）→ ⑤セルフ（休息と道具最適化）。
茨城県古河市での「腱鞘炎」施術｜あはき整体-治療院
- 鍼灸：局所の炎症・浮腫・筋緊張の調整と遠位の経穴で滑走を後押し。
- 整体：前腕—肩甲帯—胸郭—体幹の連鎖を整え、手首への過負荷を根本から軽減。
- あん摩マッサージ指圧：腱周囲の滑走性・リンパ還流を高め、動作再学習をスムーズに。
- 教育・再発予防：握り方・道具・作業配分・テーピング・ホームエクササイズを個別処方。
古河市・境・小山・結城・野木・栗橋エリアの皆さまへ。「病院で様子見と言われたけど続いている」というケースにも、ガイドライン準拠の思考と東洋医学の経脈調整を統合し、日常へ落とし込むところまで伴走します。
＼24時間受付中／
さいごに
腱鞘炎は「使いながら治す」難しさがありますが、正しい鑑別と段階的アプローチ、そして生活に馴染むセルフケアと道具選びで、再発しにくい手を作ることは十分可能です。
「注射や手術の前にできることを試したい」「仕事や育児を止められない」――そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。
茨城県古河市の治療院・鍼灸院・整体院として、あなたの腱鞘炎の根本原因を見極め、オーダーメイドで改善へ導きます。
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