
歩くと足がしびれて痛い…。少し座って休むと楽になるけど、また歩き出すとつらい…。
そんなお悩みを本記事でスッキリ解消します。



こんにちは、治療家まっちです!
脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなることで、腰痛・下肢の痛みやしびれ・間欠性跛行(歩くと悪化・休むと軽快)を引き起こす代表的な疾患です。
「加齢だから仕方ない」と言われがちですが、発症や増悪の背景には、姿勢の崩れ・筋膜の滑走不全・血流低下・自律神経の乱れ、東洋医学的には気血の停滞や腎虚、寒湿などが重層的に関わっています。
薬やブロック注射で“今だけ”をしのいでも戻りやすい…。
だからこそ、タイプを見極めて原因と結果の両面にアプローチすることが大切です。
本記事では、西洋医学×東洋医学の視点から脊柱管狭窄症を整理し、鍼灸・あん摩マッサージ指圧・整体でどう改善を目指すか、セルフケアまで具体的にまとめました。
茨城県古河市で治療院・鍼灸院・整体院をお探しの方にも役立つよう、地域密着の施術方針もあわせて解説します。
脊柱管狭窄症を東洋医学で徹底解説|鍼灸・整体・あん摩による自然な改善


脊柱管狭窄症は、腰部の神経や血管のスペースが慢性的に狭くなることで、立位・歩行で増悪、座位・前屈で軽快しやすいのが特徴です。
放置すると歩行距離が縮み、日常生活の満足度が大きく低下します。
一方で、適切な評価とケアを積み重ねると、疼痛の軽減と歩行距離の延伸、再発予防が十分に期待できます。
臨床では「画像は狭いのに楽」「画像はそこまで狭くないのにツラい」といったズレも珍しくありません。
だからこそ、症状の出方=機能の評価を丁寧に見ていきます。
西洋医学では骨・靭帯・椎間板の変性や神経根の循環障害として説明されますが、東洋医学では膀胱経・腎経の失調を中心に、気滞・血瘀・痰湿・腎虚といった体内のバランス不全として捉え、全身の巡りから整えます。



では、具体的に見ていきましょう!
西洋医学と東洋医学からみた脊柱管狭窄症


西洋医学的な原因
- 椎間板の変性、椎間関節の肥厚、黄色靭帯の肥厚による神経・血管スペースの狭小化
- 立位・後屈で悪化、座位・前屈で軽快しやすい(間欠性跛行)
- 長時間の立ち仕事・歩行、上り坂や下り坂での症状変動
- 併存要因:臀部〜下肢の筋力低下、体幹の不安定、股関節可動域の不足
東洋医学的な原因
- 気滞:痛みが日によって変動、ストレスで悪化
- 血瘀:ズキッとした鋭痛や夜間痛、触れるとしこり
- 痰湿:重だるさ、湿気・雨天で増悪、むくみ傾向
- 腎虚:冷え・疲労で悪化、朝のこわばり、慢性化
症状別の特徴とアプローチ
① 間欠性跛行型(歩行で悪化・休息で軽快)
特徴:前かがみや座位で楽、後屈・立位で増悪。
施術:膀胱経ライン(腰背〜下肢後面)を中心に鍼灸で筋緊張と循環を改善。股関節と骨盤の協調を整体で回復。
セルフ:軽い前傾を保った短時間歩行、こまめな休憩。
② 冷え・慢性化型(腎虚+寒湿)
特徴:寒い季節や朝に悪化、だるさ・倦怠感。
施術:腎経(太渓・腎兪・命門)と膀胱経(委中・承山)に温補。温灸・入浴指導で深部循環を上げる。
セルフ:腰腹部の保温、就寝前の温めルーティン。
③ 筋緊張・姿勢型(胸郭・骨盤の機能低下)
特徴:長時間座位/立位で背腰部が張る、反り腰・猫背。
施術:胸郭可動の回復、骨盤前後傾の調整、殿筋群・腸腰筋のバランス化。
セルフ:胸を開く呼吸練習、股関節ヒンジ動作の習得。
④ しびれ優位型(血瘀+神経滑走不全)
特徴:ふくらはぎ〜足部のしびれ・灼熱感、就寝中に増悪。
施術:下肢後面の経穴(殷門・委中・承山・崑崙)と神経モビライゼーションを併用。
セルフ:痛み手前での神経スライダー(足首背屈⇄底屈+膝伸展の小振幅運動)。
鍼灸・整体治療の有効性と期待できる変化
- 鍼灸:過緊張筋の鎮静、血流改善、痛覚過敏の抑制。電気鍼(必要時)で神経モビリティを高め歩行距離の向上を狙う。
- 整体:胸郭・骨盤・股関節の連動を整え、脊柱管へかかる機械的ストレスを軽減。
- あん摩マッサージ指圧:筋膜の滑走性を回復し、立位・歩行時の疲労蓄積を抑える。
- 再発予防:歩容・姿勢・セルフケアを設計し、日常での「戻り」を最小化。
※しびれの急激な悪化、膀胱直腸障害、進行性の筋力低下、発熱や原因不明の体重減少を伴う場合は速やかに医療機関で鑑別を受けましょう。
セルフケアと生活習慣の工夫
- 前屈リリーフ姿勢:立位で軽く前傾し、台や机に手を置いて休む。神経血流を助ける休息法。
- ミニブレイク:立ち/座り作業は45〜60分で小休止、骨盤の前後傾をゆっくり数回。
- 神経スライダー:仰臥位で膝の曲げ伸ばし+足首の背屈⇄底屈を痛み手前で10回×2セット。
- 呼吸と体幹:鼻吸気→口すぼめ長い呼気で交感神経優位をリセット、腹圧コントロールを学ぶ。
- 温め:腰背部・殿部を入浴や蒸しタオルで温め、朝のこわばりを軽減。
- 歩行の漸増:平坦路で5〜10分からはじめ、楽な範囲で少しずつ延長。



来院時は、症状タイプに合わせた“あなた専用”セルフケアを細かくお渡しします!
十二経脈病証からみた脊柱管狭窄症の治療法


脊柱管狭窄症では、とくに足太陽膀胱経(体後面)と足少陰腎経(深層の滋養)の失調が目立ちます。
外側のしびれや歩行時の突っ張りには足少陽胆経・足厥陰肝経も関与。
どのラインに症状が出るかで、ツボ選択が変わります。
1)足太陽膀胱経(後面ライン)
所見:殿部〜大腿後面〜膝窩〜ふくらはぎの痛み・しびれ。立位・後屈で悪化。
方針:後面ファシアの滑走を回復し、坐骨神経の神経滑走を促進。腰椎後屈で狭窄が増悪しやすいため、軽い前傾位の確保と梨状筋・ハムストリングスの過緊張を抑制する。必要に応じて電気鍼で鎮痛と神経滑走を補助。
主穴:委中・承山・殷門・崑崙・申脈。
随証:腰陽関(督脈の可動性)/志室(腰腎の支持)/環跳(坐骨神経出口付近の開放)/次髎(仙骨部の循環)。
セルフ:小刻み歩行(やや前傾)・立位の合間に椅子で軽い前屈、ふくらはぎとハムの“バウンドしない”ストレッチ、神経スライダー(足関節の背屈⇄底屈を痛み手前でゆっくり)、長時間立位は60–90分ごとに小休止、腰臀部の冷え対策。
2)足少陰腎経(冷え・慢性化)
所見:朝のこわばり、冷えで悪化、だるい鈍痛。
方針:温補で深層循環を高め回復力の底上げ。腰腎エリアの保温と体幹呼吸で腹圧を安定させ、夜間〜朝の疼痛閾値を引き上げる。
主穴:腎兪・太渓・復溜・命門。
随証:三陰交(下肢循環)/関元(気血の底上げ)/次髎(仙骨循環・尾側のこわばり)。
セルフ:就寝前の足湯・腰腹の保温(腹巻/カイロ)・深い腹式呼吸3分、朝はゆっくり関節モビリティ(骨盤前傾/後傾の小可動)、冷たい床・冷気の直撃を避ける服装計画。
3)足少陽胆経/足厥陰肝経(外側ラインの突っ張り)
所見:大転子周囲〜大腿外側〜腓骨頭〜外果の張り・しびれ。歩行で増悪。
方針:外側荷重の是正と股関節外転・外旋筋の協調を回復し、腸脛靭帯の過緊張を分散。骨盤の前額面安定化と足部アライメント(距骨下関節)の調整を図る。
主穴:環跳・陽陵泉・懸鐘・太衝。
随証:足臨泣(外側アーチの疼痛)/丘墟(距骨下の安定)/風市(大腿外側の張り)。
セルフ:クラムシェル・ヒップヒンジ・片脚立位バランス(壁や椅子で安全確保)、歩幅をやや小さくして接地時間を短縮、靴・インソールの見直し(外側摩耗の強い靴は交換)、横向き寝では膝間クッションで外側テンションを軽減。
ツボ構成例:(膀胱)委中+承山/(腎)太渓・腎兪/(胆肝)陽陵泉・太衝。局所+遠位を組み合わせ、刺激は“心地よい強さ”で。
ツボ選択の流れ(実践テンプレ)
- ① 痛み地図:後面か外側か、歩行・姿勢での変化を把握
- ② 経脈仮決め:膀胱・腎・胆・肝
- ③ 主穴2〜3+随証1〜2:局所+遠位、電気鍼や温灸は必要に応じて
- ④ 併用:神経スライダー、歩行処方、保温・呼吸・睡眠ケア
- ⑤ 再評価:痛み(VAS)・歩行距離・起立時間・SLR角など機能で確認



「どのラインに出ているか?」を見極めると、効果的なツボがシンプルに決まります!
受診の目安:膀胱直腸障害、発熱を伴う腰背痛、原因不明の体重減少、夜間痛の悪化などは速やかに医療機関へ。
茨城県古河市での脊柱管狭窄症施術|あはき整体-治療院


当院は茨城県古河市の地域密着の治療院・鍼灸院・整体院として、脊柱管狭窄症に対し評価→施術→セルフケア→再評価のサイクルで根本改善を目指します。
- 丁寧な評価:症状地図・姿勢歩行・神経学的所見を定量化し共有
- 統合施術:鍼灸(必要時は電気鍼)+手技(関節/筋膜)+運動療法
- セルフケア設計:神経スライダー、歩行処方、保温・呼吸・睡眠の整え方
- 医療連携:レッドフラッグは速やかに専門医をご案内
\24時間受付/



症状や生活スタイルに合わせて、一緒に計画を立てましょう!
さいごに


脊柱管狭窄症は「年齢のせい」だけではありません。
神経・筋膜・関節・循環・経絡の総合調整と日常の工夫で、痛みやしびれはコントロール可能です。焦らず、でも確実に。歩く喜びをもう一度取り戻しましょう。
「歩くとつらい」「座ると楽だけど外出が怖い」「薬や注射だけに頼りたくない」——そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。



あなたに合った最適ルートで、無理なく少しずつ改善していきましょう!
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